栗林五段との四子局。白は早々に奇手を放ちました。今回は
その手への良き対応や変化を伝えたいと思います。先ず画像を。
白ケイマガカリ、黒ケイマ受けに白が横ツケした形から出来ました。今、中を
攻められないようにケイマで補強したところ。大損ではないけど左右を白に
打たれて黒今一つです。この部分を徹底検証します。
栗林五段は手厚くじっくりの棋風。序盤は先ず崩れません。
毎局同じような展開になるので本局は気分を変えてみようと
白３ツケ。対し黒４ノビは冷静で良い対応。そこで白５奇手。
嵌め手の匂いするのでプロは普通使用しない。打ったのは過去に
数局ほど。白の狙いはイ連絡とロのツケ。検証開始。
素直な黒１サガリには白２とツケます。このまま連絡は
不満と黒３、５か。ただ白６が冷静対応で二子取らされ
まず。黒ａ抜きに白ｂまで。少しだけ白良しとみます。
分断は黒１コスミツケが良い。白２に黒３、５で前図と比べ
厚さ実利かなり違う。△活力なく黒良しのワカレです。
栗林さんが気にされた白２三々は黒３～９まで普通に打つ。
まだ生きてなく外の白片方は補強出来ない。断然黒良し。
下の分断もある。黒１コスミツケが優。石が張っています。
△連絡白２よりないが黒３と叩き好形。もし白２で白３と
立つなら黒３サガリで隅は全部黒地、△持ち込みです。
少考され黒１三々でした。白２と連絡され安心させたので
少しあまいと判定します。続いて黒３，白４は微妙だが
黒５ツケは好手。白６は気合だが黒７と切りたかった。
白１、３と一子捨てるのが相場。以下は予想展開です。
この図なら黒Ａ三々も光りますね。
白１は虫が良い阿漕手。黒３とはツガずに黒２で咎めます。
白３、５から白13までゴリゴリ分断するのは黒14でギャー。
白は×二手しかない。自業自得の白潰れとなります。
◎指導碁途中で画像を撮っているので安心し数日して作成して
いますが今回一枚しかなくその後の展開が全く思い出せません。
栗林さん申し訳ない。ただこれで白の奇手対策は万全ですね。
来月もよろしくお願いいたします。
