伊東氏二子局

 先ず画像を。伊東さん連勝かかっているので気合ひしひしと感じました。 

中盤:下辺黒アテが気迫手

        経緯簡単に説明。右下白一団の攻めをいったん保留し

        打開求め上辺へツケたところ。対し白は相手せずに下辺へ

        ツケコシ。戦い期待したが上アテが好手。この手を境に

        右下白一団が狙わる展開へと突入します。

文句無しの序盤

        右辺黒24ツメまでうまく打たれたと感じました。右上白三々が

        黒を攻めるのではなく地を稼ぐのが目的となっています。

        それと白17や19では20に一つはノビるべきでした。

        右下白二間が浮いていますが構わず白25カカリは気合。

未だ何もせずが有力

        黒1、3と左下を打たれる方が嫌でした。白4には5ツメ。

        右下は白△をどう補強するか悩む。×四ケ所を一手で防ぐ良き

        手段が見えない。実戦は今が好機と見て・・・       

攻め次第で三々は評価

        黒1~7だが白8ハネを打てて嬉しかった。続く黒9は

        白イなら黒ロと既に連絡形で確かにお洒落だけど白10の

        両ガカリに回り主導権は白が握る展開。右上白三々の   

        ように地を稼ぐ目的だけだと失敗。白一団の根拠を奪い

        手をかけさせる、攻めて利得得られるなら評価です。

両ガカリ後の打ち方

        黒1~7まで進む。白8は力関係は白との主張。実際は

        五分だと思います。さて黒A・B・Cから選ぶならば・・・

分断され難しい展開に

        黒1は頑張り。黒3もそうだが白4、6分断が意外に厳しい。

        ×断点が消えているのが白の強み。黒3はサガリだったか。

        左下は攻める側でなく『攻められないように』が良かった。

断点補強し穏やかに強気で

        ここは黒1補強を優先したかった。白2ヒラキは許しても

        黒3トビ好点へ打てます。白二子を動くと右下白へ影響しそう。   

単に黒1が勝りそう

       実戦は黒2を先手で打ち封鎖したが黒1と単が良かった。

       白2には黒3、5ハネツギが先手(黒6がきつい)白6には

       黒7で良い生き方。ハネツギ効果は白イ、黒ロ、白ハ分断が

       ×断点生じ打てないこと。下の白の強度も実戦とは大差です。 

黒打開すべく右下白への攻め開始

        元々黒が主張した左辺は白1、3で白好形に。しかも下の

        白は完璧生きで左下黒は辛い生き。7:3で白良しのワカレ。

        損を取り戻すべく黒6は当然。対し白7は8に一つはオスべき。

        黒8と食いつかれても白9~19でシノギあるけど黒20アテを

        喰ったのはかなり痛いただ白21まで一応急襲はなさそうな姿。

        上辺黒22ツケは流石白への攻めに繋がる理に適う手ですね。

        受けると黒ペースになるので白23ツケコシで勝負しました。

白一団棒石に。黒盛り返す

        黒3アテから7が好判断。白10まで得したがお返しで右側

        白一団の眼が無くなる進行に。黒15、17は魅力的だけども

        黒14と攻めるほうが冷静でした。実戦は白14・20・22で逆に

        黒一団が圧されています。黒23はしぶとい受けの好手だが

        白24と上を打つのはまだ早い。シノギ過信が私の欠点です。

白はヒキ決めノビ対応が本道

        反省です。普通に白1は決めるべきでした。黒2に白3も

        本道。白一団への応援にもなっています。下の黒一団も

        生きていないので黒4、6と定型で黒8と兵を退くのが相場。

        以下白11まで穏やかに進めて行く。下で稼いだので地合いは

        拮抗しています。これが正しい道でした。実は・・・     

せこくて可能性低い

       決めなかった理由は白1分断も狙いたいなと。しかし貪り

       黒2、4とはみ出され白大石へ悪影響し全く得にならない。

       黒×取得は考えず上辺▲への対応に力いれるべきでした。

黒勝勢場面

  感情的になり意地張り過ぎや 我が強過ぎると負けるのが囲碁。 白は大石

  安泰を優先すべきなのに左上コスミを利かそうとしたため黒の猛攻を受けて

  瀕死の状態です。次は黒番で(9の六)に打たれました。白一団にシノギ

  ありません。しかし投了すると二連敗なので必死にもがきます。数手後に

  伊東さんのミスがあり生還し結果は逆転。恥ずかしいので図は省きます。

  ◎前半失敗したけど白一団に狙いを定め白の過信も手伝いほぼ大石仕留める

  状態になっていたので本当の惜敗で残念局。お疲れ様でした。

  24日浦安碁会、30日は秩父合宿で二週連続。よろしくお願いします。