新崎氏五子局

    下じょ会立ち上がりから皆勤参加の新崎氏には感謝です。一年前より

    戦闘力かなり上がっています。先ず感心した一手を画像で。    

白ツケコシに堅ツギ返答

        下からのノビた白一団を攻めてきました。シノギ計ろうと

        ツケコシ放ったときガチっと中の断点ツギ。相手せずの手を

        打つのは勇気要るが最強最善に見える。

        三子・二子の三面打ちですが座り直し集中した瞬間です。

トビマガリ一間受けは好手

        黒12まで完璧。白13ワリウチに黒14、16も良し。白17は

        見栄張った補強。続く黒18一間構えは白19トビマガリ

        この一手に見えたけど黒20一間受けが渋い好手。地の辛さと

        後のノゾキ狙い含み負けない打ち方と感じました。

        ◆実戦で良いのですがお勧めの別法案を二つ紹介します。

別法① 一子気にさせる策戦

         一つ黒1と打ち込み白を驚かせます。普通は白2受け。

         そこで黒3と澄まし顔。黒1は白a三々を打ちにくく

         している利点と黒イ、白ロ。黒ハ出切りでの捨て石

         中央厚み策戦、黒△ツケからの振り変わり手段など

         いろいろ含んでいます。参考に。

別法②:入らせガンガン攻める作戦

        付き合う黒1トビも自然で良い手。白2突入なら定番の

        黒3、白4で根拠奪い黒5と厳しく攻めて行く。右の▲

        手厚さ・天元黒A存在あるので遠慮は要らない。

     実戦ノゾキ決行左上隅の安全は?・後ほど)

        上辺黒1ノゾキから黒3ツケは良い手だがこの交換はせずが

        左上黒への配慮で良いと思います。でも黒13までしっかり

        対応していますね。白14は遠巻きに狙おうとの意図。対し

        黒15は隅安全にという手、白16で白も安泰。平和進行なのに

        真逆な黒17両ノゾキには驚きました。

        ◆善悪不明。分断したいという積極性を買いたいです。

棒ツギ案①:二線カケツギで万全

        白2に黒3棒ツギが最適でした。白4に黒5と強くオサエ

        「白さん、三目のハネきついよ。」主張します。白6と

        撤退してくれたら黒7カケツギがお洒落。完璧生き形

        得て満足します。※白△へのノゾキは後で狙うと。

棒ツギ案②:二段バネ筋から外へ進出

        棒ツギに白1とハネるなら黒2二段バネが手筋。勢いは

        白3、5取りだが黒6叩きがきつい。白7に黒8と外へ

        出て黒イ封鎖と黒ロ分断を見合いに出来ます。

死活検証①

        実戦は中を分断したが左上隅危険と見て断念。検証します。

        黒1とノビて白2に黒3と打てたら嬉しいですね。しかし

        白4、6が怖い。黒7なら白8、黒9、白10までコウは

        免れません。しかし黒7で生きる好手段ありました。

死活検証②

        白6攻めに先ハネ出しの黒7が好手。白8ならば黒9の

        先手から黒11。白12には黒13でぎりぎりですが生きです。

③:②の変化

        黒ハネ出しに隅白1アテならば黒2とツグ。白3には黒4、

        6ハネツギがヨミ入った手。白7抜きに黒8アテ、白9と

        なり隅の白死活はコウ。でも横目に黒10、12と辺に連絡が

        賢いです。もし白Aと生きるなら右上好きなところへ守えう。

        ①~③までヨミ切れたら三子以上の棋力あるでしょう。

        確信取れず心配された実戦は已むを得ないと思います。

勝負所

        数手進行した場面。 誤算があり上の方で黒×数子取られ

        損しました。ただ切り替えて黒1、白2交換から黒3と

        下の白△へ攻めへ向かう。以前は地を守ってた印象なので

        腕が上がったと感じました。白8では9切りでしたか。白

        ツケコシ無視の黒9ツギが本当に良い手(冒頭画像を)

        白10、12、14と シノギ求めるが黒17まで正確で左下白一子は

        自然捕獲で黒好調。今までとは全然攻めの迫力が違う。

        白18に賭けるよりなくなりました黒番次の一手は?

        ◆勝負所なのでじっくりとヨミたい場面です。              

最強はブツカリ(正解は微妙)

        検討で黒1ブツカリなら白困っていたと伝えました。確かに

        この手は最強で攻め継続ならこの手しかない。白が普通に・・・      

白正直なら黒勝勢

        石の流れは白2だが黒3切りが厳しい。中の白4、6分断が

        先手となるが黒7が美味しい。断点防ぐ白4に黒5と構え

        ます。これからどうやってシノぐのか。仮に生きても悪そう。

        ただし白2で対抗策ありました。次図を。

黒地破れ双方必死のシノギ勝負

        白1と出る手がありました。私のヨミででは黒14まで双方最善。

        黒地破れたが白イの後手一眼しかないので相当危険。プロ同士の

        互先で黒に時間あれば仕留めること出来ると思います。ただし

        次の白a・b・cに対し全て最善打つのが条件。

切り上げが上策

        実戦は黒1、白2で連絡されました。続いて数手打ち右辺へ

        打ち込みと進んだけど黒3ケイマへ早く打つのが上策でした。

        下の白一子捕獲で攻めの利得十分と切り上げるのです。

        ◆しかし何時が止め時かこの呼吸は経験積んでも相当難しい

        ◎結果は小差で残念局となったけど一本で私を倒そうという

        姿勢・意気込みを感じた一局。これからが楽しみです。

        来月17日もどうぞよろしくお願いします。