🔍サスペンス的一場面🔎

 幽玄の間アマ対局をのんびり観戦していたら見たことない折衝を目撃しました。

 先ず最終図画像から見て下さい。

1の一に黒石、何故?

 私は経緯を見ていたので驚き半分ですが何故このような形が生まれたのか。

 皆様は推理出来ますか。数手前、元の形を次に示します。

よくある隅の形(白番)

    白番で隅をきちんと手入れなら事件は起きなかった。黒も左側の断点欠陥

    気づき守れば平和の進行で微細(私の計算ではジゴ)だったようです。

仰天!白×は自殺手か。

        実戦は白×。教室ではここにツグのは危ないので絶対に

        打っていけない箇所と伝えている危険個所。対し黒が

        アタリをツグなら助かるが黒1とアテられ危険。 

        ◆もちろん白×は白aが正着でした。続いて・・・

  ただし白抜きで案外難しい【黒番】

         白△と抜きました。さてここです。黒の最善手は?

黒1の一は失着。手無し

        黒にチャンス到来ですが黒3(1の一)は失着。白4まで実戦。

        なお白4は△だと安全だがこの場合最善。それは黒△でも・・・

両コウ手なし

        黒1で白地は手になったように見えるけどコウではなく

        『両コウ手無し』なんです。いずれ黒イとなるが白ロと

          抜けば良く、黒から攻めて行けない。黒1には黒欠陥の

          白2と突いてくるかも。黒3逃げは白4でどちらかの黒

          二子取られます。よって黒×は失敗でした。正解は・・・

黒1正解、白2悪手

        黒1ノビが正解。対し白2は悪手。黒3で眼あり眼無しと

        なってしまう。白4切りから白10は「ご馳走様」と黒11。

        白2で最善は?いよいよ検証結論へ。

コウが結論

       正解の黒1に白2が正しく黒3、白aとコウになるのが両者

       最善でした。なお白aでうっかり白イ切りは黒ロでギャーと

       なるのでご注意を。

       ◎正しい手を打てば何も起こらなかったけど悪手にも玄妙な

       面白い変化あると再認識。補足の2図を載せて終了します。

白ツギには黒ツギ。黒有利になる

   黒aまで黒取り番のコウ(白×のオシツブシ不可)

        なお結果は白8目勝ち。まさに筋書きのないドラマ。