幽玄の間N氏一場面

         6月最初のネット指導碁は常連のN氏。

         攻めの緩急と手所具合を伝えます。先ず序盤。

初の両三々

        両三々指導碁では初とのこと。下辺白36まで普段の

        N氏序盤よりゆっくりのイメージ。早打ちの方ですが

        ここで手が止まり考慮。黒A~Dを予想していました。

白模様連動を防ぐ厚い手

        黒1出と厚い手を打たれました。少々遅いけど左辺白と

        上の白の連動を絶つ良い手だと思います。理由は・・・

模様対抗の道(別法)

        右辺黒1囲いは相当な大場で選ぶ方多そう。そのときは

        白2とツグ予定。黒3で即生きですが白4と打つと一応は

        左辺・上辺白が連動し模様化します。ただ黒5も好点。

        右一帯黒模様も大きくこれも一局だったでしょう。        

ガンガン攻め立るかゆっくりか

  数手進行した局面。ここからは画像で。中央白ケイマに進出したところ。

  ガンガン攻めるかゆっくり攻めるか分岐点です。推奨は・・・

推奨はゆっくり攻め

    普通に上下白を割って攻める黒1トビが良かったと思います。白2補強には

    黒3ボウシで割る。白4逃げ越しにじっくり黒5とオシて左右白を睨む感じ。

    下辺白を補強する経緯で回りの黒が厚くなると中央白一団への攻めも伺える

    展開になるかも。良い勝負です。   

右辺での攻め合い検証

  黒に負担かかる分断になあり。右辺黒二子が切り離されました。この二子が

  無条件取られだと黒は形勢損なってしまう。実戦は黒の負担重きコウとなり

  敗因となりましたそれより勝るコウ手段を伝えます。  

負けても黒負担少

    打ちにくいが黒1アテをキカシて黒3とツグ手がありました。白4なら

    黒5とオサエます。最強は白6、8。黒9、白10共に最善で白12まで。

    次に詰めれば白取り番のコウですが隅が味良く連絡しているのが嬉しい。

    コウ立て作りの黒13が良さそう。下を二手連打出来れば黒打てました。

    ◆なお右辺コウは白が負けるとワリコミ分断残る。白も気楽ではない。    

白ハネなら黒切込み

    前図の変化。黒1、3アテツギに白4ハネなら黒5切込みです。

    黒四子はコウにならず脱出決定。黒5はまさに手筋です。

   ◎お疲れ様でした。攻めが魅力ですが徐々に柔も取り入れて頂き

    白熱する好勝負局を。また次回お待ちしております。