何と３日連続受けて頂きＫさん有難うございます。本局は
じっくり打ち進めたので短手数終局となったが内容濃き一局。
終局後の黒の良い打ち方を先ず伝えしましょう。
これは高級なので理解しにくい場合はご了承を。切られるのを承知で黒１オサエが
正解。白２、４とされますが・・・先手で処理するのが目的です。続いて
黒５抜き、白６と進む。ここで黒は先手で他へ打つことが出来ます。仮に後手でも
良ければ黒７ツギ。次にコウ抜きで得ありますね。次図の隅と見比べて下さい。
黒１ノビは気が進みません。白２這いに黒３と受けると白４と隅からキカされます。
後手で黒７では嬉しい方はいないでしょう。
数手前に戻ります。黒ＡとＢの要所を占めて黒好調。左上は白が回り
ました。白△に黒どう打ちますか。隅の地に辛く打つ為の工夫は？
隅を頑張るために黒１と先に辺をハネるのが良き準備手。今なら白２の
公算が高い。そこで黒３の二段バネを放つ。断点×二ヵ所あるので・・・
白４ツギは仕方ない。そこで黒５が洒落た形。地もお得です。続いて
白６切りなら白に感謝。今度は黒７出から黒９二段バネに回ります。
なお黒９は先に黒×と切って黒９アテの方が勝る感じもありますね。
右側の黒に白イ、黒ハ、白二の切り違いを決行しました。腕試しの
意図もあります。黒良い図はいくつかあるが正解は代表で二つ。
黒１とアテて白２を待って黒３とツグ。『アテてツグ筋』が正解。
▲２つに白２の白石を呼び込み調子で黒３とツグのが良い感じですね。
回りに黒石多いので荒業も成立。俗ですが黒１アテ、黒３アテと
有無を言わさず命令し黒５と出る。逃げようと白６、８にも俗な
黒９、11分断です。黒13とノビて腕力で白を捻じ伏せました。
この手段も正解ですが自信とヨミ力ないとなかなか打てません。
◆最後に序盤でＫ氏が打たれた良き感性手を紹介し終了いたします。
黒８は白３をハサむのが普通。お好きな馬の顔ですが白９ヒラキを許し
地にあまい。ただ次の黒10は妙に良き雰囲気感じます。普通にケイマや
一間・二間よりも白３・９に圧力かけています。この後、黒10をさらに
活かすチャンス場面ありました。それは・・・
白△と飛んだときに黒イと付き合ったが振り返って吟味すると
黒１のケイマが最上好点だったようです。左右の黒●を繋げつつ
白×を封鎖し圧力をかけています。それが上の白にも響くでしょう。
対し白イなら黒ロと安定した受けで済まし顔すれば良い。
後半白１を許したために左右黒薄みを狙われる進行になりました。
◎お疲れ様でした。６日は三面打ちですね。本当に楽しみです。
