佐々木会長三子局・力発揮したい場面

 

黒番どう打つか。

         11日の研究会指導碁ラストは佐々木会長との三子局。ここまで

         黒は各所手厚く打ち進め右上白△と治まったところです。

         実戦は何か気にされたか黒×。チャンス逃しました。

         黒番で力出す・腕力発揮は今。お勧めの案を伝えます。   

至る手順

         後半で序盤にも触れますが右辺白71ノゾキが大悪手。

         黒72で黒73とノビられたら半潰れ免れなかったでしょう。

         助けてもらいホッと白75で一段落。しかし上下の白に対し

         黒から分断するきつい手ありそう。皆さんはどこですか。

一本カドからのツケ

         閃きました先ず黒1カド。白2は絶対。そこで黒3のツケ。

         モタレ攻めです。白はどう対応するか難しい。

中央分断のツケ二段

         白4ハネは黒5とハネる。中央ツケ二段ですね。

         上下の白を分断するのが目的。うまくいく予感。

自然に上の白を捕獲

         白1切りから白3カカエ対応なら黒4、6。これで

         上の白封鎖完了。見ての通り活路は困難です。

         下の白7ブツカリには注意。安全対応は黒8サガリ

         二線トビを白9と防いだら黒10で万全です。

辺のシノギ具合

         白1と隅を打てば黒2とトブ。白3、5と分断するなら

         素直に黒6。白7にも黒8。イとロが見合いでシノギ

 変化:上は逃げたが下の白苦しそう

         私なら黒に調子与えぬよう白1とノビる。しかし黒3と

         オサれ分断必至です。白5まで上は無事だが黒6が急所。

         生かしての白7には黒8、白9、黒10。絶対取れるかは

         不明だが白は大変。黒10では中の白数子取って店仕舞いも

          賢いですね。他の分断手ですが・・・

天元近くにいくつか候補

         黒1天元も良さそう。他に単に黒aツケ周辺の黒×

         ありそうです。全ての候補、後の手が続くかで評価。

文句なしの序盤

         白15ノビに黒は分岐点。オサエかタケフかどちらか。

    黒1は?白2なら黒3で十分(ただし)

        第一感は黒1オサエと思いました。仮に白2なら黒3タケフで

        安心し下の白を攻めることが出来ます。ただし白2で白イ、

        黒ロ、白3分断はどうなるか。普通は白無理ですが・・・

  白出切り有力(この配置は黒不満か)

        出切り想定図です。自然に黒13守りが打てたのが黒の効果。

        しかし白14カケが厳しい。左上の白二つ配置が良いですね。

        この図は黒良いとは言えない。実戦会長のタケフが正解。     

  立派な実戦進行:黒9に触れます

単に隅守りでの模様拡大案

         単に黒1守りあったと思います。白2には黒3と顔を出す。

         白4と打ったらそれ以上の好所黒5鉄柱へ。感想で左辺を

         囲われたくなかったとありました。確かに三々から白△の

         確定地もそれなりですね。一応参考程度に。

        ◎お疲れ様でした。26日(日)の秋大会で八段陣と対戦したら

        注目し観戦しますので是非白熱対局を。 

        追伸:忘れていました右下白ハサミツケに黒サガリの図を。 

ガリは利用され得しない

        黒1サガリは白2切り~黒7まで必然。そこで白10カドか。

        かなり煩いです。黒11譲歩だと白12で右上白△が笑顔。

        黒11で譲歩せず黒12オサエなら白11オシ。黒三子と二子の

        両方を助けること可能だがしんどい。実戦が賢明です。