秩父合宿指導碁掲載がたくさん残っていますが久々に幽玄の間指導碁が
成立した喜びとその内容が凄かったので先にお見せします。ご了承下さい。
左上定石は令和で黒少し良しとなりました。ただ下地は
好みなので採用。以下淀みなく進行。上辺黒39ツメでは
左下へ三々など何か削減を予想。理由は白40オキが
この一手に思えたから。AIも第一候補です。対しM氏は
黒1抵抗は当然。白2ではノビもありました。対し
一本黒3とハネて黒5ツケが良き手段。白は分岐点。
黒地削減の白6を採用。黒7~9は最強の決めです。
白一子捨てると面白くないので頑張りの道を選択。
白に危険多いが攻める黒も楽ではない攻防へ突入。
ちらりと浮かんだ図。黒ツケに白1ハネ出しです。
黒2~白7まで想定したが黒8アテにむむっとなる。
前の黒イ、ロ交換が利いて白aツギは黒bで破れて
悪い。隅の損は已むを得なくなります。また×断点
白切りも今はうまくいきません。なので却下。
白1、黒2は決めずでした(白手数やコウ立て具合)
考慮し選んだ白1ノビが敗着。白5トビは黒4ツケで
良くないとヨンだが違いました。黒4から黒6ヒキが
厚い攻めとなりもう白が良くなる可能性は低下です。
右から脱出は可能だけどあまりにも卑屈になる。そこで
無理筋と知りつつも白7キリ。黒8アテが好手です。
白1トビだと黒2、4と眼を奪いに来るが白5トビ出しで
前図と微妙に違う。黒6と守るならば白7と進出します。
この後も競り合い続くが白イ、黒ロ、白ハと切ったときや
黒2は黒aにある方が黒は厚い。また白1と5の間の
ワリコミ具合もこの図のほうが白連絡厚いです。
▲ツギを見て投了の意志を伝えました。下の白一団取られています。
◎白が必死で勝負手繰り出したがM氏最後まで妥協せず対応され勝ち得た
会心勝利局。他のプロとの定先局も高い勝率上げていて本当に強い。
さらなる上目指して頑張って下さい。