小林三段六子局~今日の『カタ』採点は?

       小林さんは前日の池袋教室でもお得意のカタを打たれました。

       研究会でも放つ。「カタ」果たして何点あるか。では初手から。

両ガカリから三々対応の分岐点

        カカリに受けが多い小林さんですが本局は黒6ハサミ。

        黒8、10対応は基本。白11三々に黒Aオサエが主流。

        黒aは白地が大きくなりやすい。両方示します。

下アテが定石・まとめて攻める

         黒1は白2となる。そこで切りでなく下アテ黒3が

         最善となっています。白二個まとめて攻める意図。

         白が動かずそのまま黒地になれば黒有利のワカレ。

担ぐなら重くし攻める

        白1とツイだら黒2這いで「重いですよ。」と追及します。

        白弱石誕生。きびきび攻め立ててポイント得ます。

地はあまいが六子局なら十分

        実戦は黒1オサエ。白2に黒3、5ワリツギなら普通で

        以下白を封鎖出来ます。ただ白地多いので置き碁限定。

        この後、白×とハネ出して来るならば・・・

 ハネ出しには分断し戦う(強くなる)

        怖がらず黒2と切る。白3ノビに黒4が攻防の要点。

        白5脅かしには黒6カタが形。強気白11打ち込みなら

        黒12と顔を出し白を分断します。

        自分のほうが強い、有利と言い聞かせ戦えば大丈夫。

大ゲイマツケ定石は二つあり

         左下白▲への対応・定石を二つ紹介します。

隅実利模範例

        実戦は黒1。隅実利確保し白を攻めるのが目的です。

        白2黒3が互先手。白4に黒5で良き姿。以下一例。

外勢定石(推奨)

        外オサエ黒1お勧めします。隅を白に差し上げて

        外勢形成が目的です。白2ハネに静かな黒3が良い手。

        白4ツギに黒5トビが厚い対応。白8まで白地与える

        けど分厚い黒9。置き碁では最適な場合が多い。

積極的なカタ

        白▲とトンで白構えを広げ黒勢力削減した場面。ここで

        黒1カタです。白地削減しつつ中を厚くする働きあり。

        ただし右上隅黒へ影響するので85と採点します。

ノビにはツギが基本・以下参考に

         白4ノビに戸惑っていました。確かに教室講義では

         白ワリコミ対応教えることが多かった。実戦は今一つ

         だったのでお手本を伝えます。ノビに基本は黒5ツギ。

         次に上辺オサエ込まれると苦しくなるので白6ケイマが

         定石。そして流れは黒7マゲ。カタの石を強化します。

         白12のとき右上黒心配なので黒13は必要。味良さが一番。

         カタは他の石へあまり影響及ばない時が適しています。

         ◎お疲れ様でした。腕上げて教室好敵手に勝てますように。