佐々木七段三子局

        本局の結果は白1目勝ちでした。その瞬間不思議な感覚に。

        理由は序盤~中盤まで黒のぬるい手いくつかあったこと。

        また右下折衝で互先では負け決定の損対応されたことが

        最後まで印象に残っていたから。楽観あったが黒好手と

        白凡手の存在を見逃しています。反省も兼ねて検証。

ゆったりの出だし

       黒8は反対が普通だがAIによると黒12まで可とのこと。

       白13ワリウチに対し・・・

普通ならこの図

        あまり厚くない左側から黒1とツメれば普通。白2に

        定番の黒3、白4に攻め見る黒5一間がお勧め。

実戦的決め・機敏なツメ

       黒16は感心しました。狭いけど双方の根拠。白17補強に

       黒18ノゾキ一本は驚き。反対ノゾキの可能性無くすので

       勿体ないが早めに決めるのはAI的です。黒20は好点。

落ち着き力まずの佐々木流

       ▲カケに黒1~5対応はAIと一致。白6三々も第一候補。

       右上を黒9で先手取り右下黒11実利と機敏。ここは大きいが

       左上白を攻めるための伏線手として・・・

攻めも兼ねる互先的ブツカリ

        黒1ブツカリを伝えます。ガツンと白三子駄目詰まりに

        しつつ白一団への攻めを含んでいます。もし右上白2なら

       黒3スベリ辛辣白イ受けなら黒ロで痺れます。

       前の▲ツメを最高に活用攻めた後に右下aに回る要領。

7目損の対応

        白1三々に黒2は相場です。白3ツケは定石ですが

        黒4、6対応には驚き。かなりの遠慮でした。

         「10目は損。」と検討で伝えましたか今、計算すると

        黒地7目減、白地変わらず7目。でも大きい。       

隅実利得る定石

隅献上し外に魅力描く打ち方

        外オサエは隅の地を損するけどその分の利得あるとき選ぶ。

        この場合は黒9、11二段バネ。あると思います。

白反省黒へ迫るべき

         黒のぬるめの手は白が頑張る意欲削ぐ効果あります。

         もし右下正しく対応していたら左辺白1選んでいたかも。

         分断避ける黒2なら白3、黒4となるがなかなかの稼ぎ。

         それから白5補強で遅くない。白1なら▲活きました。      

左辺が大きい

       あまい白ボウシ黒1補強良き判断。なお黒AでもOKでした。

       右上白2、4も問題手。白イのハサミツケ味を残す意図だが

       実現可能性低い。白1は白3サガリからハネツギで先手が優。

       ◎お疲れさまでした。終盤は微細になったが惜しかった一局。

       来月大会活躍を期待しています。では26日(土)に。