島五段四子局~ポイントは形勢判断

        島五段との指導碁毎局戦いになるが本局は目が回るほどの激闘。

        会の五段で私に対しこのような激闘を打てる方は島さんだけです。

        戦い済んで一段落した場面から先ずお見せします。

   白▲で一段落・形勢判断黒の次の一手は?

棋譜~双方凄まじい

         左辺黒102は苦心のシノギ手。対し中央白103は白110の

         追及が最強でした。黒104動き出しはやり過ぎ。黒110で

         中の黒逃げるのは白110にシノギ無ければ終わる。

        黒110は冷静です。さて白111に黒は方針どうするか。

         ◆私が黒なら形勢判断・地合い数えます。正解は最後に。

   黒3ボウシが強烈でした

        黒1、白2は実戦。そこで黒3ボウシが一番厳しかった。

        白4と逃げたら黒5切りで攻める。白6と逃げるならば

        地の損気にせず黒7からダイナミックにオシ付けます。

        白12はノビたいが無理。黒13叩き、白a抜きに黒bと

        攻めを継続。白は防戦一方の可能性高かったと思います。   

捨てるか頑張るかの岐路

        隅を黒aと様子見したのが発端。隅受けは癪と辺を

        白1、3と策動しました。さて黒番。次の一手は?

アテキカシて単ツギが本筋

        一子捨てますが先に黒1キカシが肝要。白2ツギに黒3と

        アテますが白4に単ツギ黒5に注目。黒a、白bは

        勿体ないのです。白6と中を飛び越すのが急務ですが

        黒7と間接的に攻めを伺います。下に爆弾あり。

コウ残りは白の脅威

         黒1とコウにする手段あり。二コウは必要なので

         黒も時機を見定め決行する必要がありますがこのコウは

         もし白が負けると隅の白も黒×で頓死。白脅威のコウ。

冒頭図解答:中を捨てて勝負する場面

         中の黒六子助けるのは無理との判断が正しい。先ず

         黒1、白2を決めて味良き黒地します。そこで黒3。

         白4を省くと気持ち悪い。そこで黒5とシマリます。

         地合いですが少なく見ても右上隅構えの分は黒優勢。

         兵を引いてヨセ勝負目指して良かったのです。                  

         ◎お疲れ様でした。熱闘快勝局を期待しています。  

          

四線をボウシされたら一間がベスト

       ▲とボウシされたとき実戦は『ボウシにケイマ』の格言に

       則ってケイマに受けたが切り違いされて難しくなりました。

       推奨の受けは一間。キリ違い不可なのが利点です。