研究会・栗林五段四子局

            ご存知でなかった実利定石、これからは大事な反発定石、

         利き筋の利用法。三つのポイントに絞り解説します。

 白ハネコミに推奨は『互先実利定石』

        右上白33ハネコミに実戦は隅から大人しく受けられました。

        90点あるが上達のために外から切る定石を覚えてと・・・

隅白二子を取りに行く定石

        局後に伝えた互先定石。黒3、5は怖いようだが白二子を

        ひたすら取りに行く。黒11は13も可。黒17はシボリ団子を

        避けるため。白18には黒19辺コスミが冷静な一手

 白2まで定石黒3、5は栗林案

        黒1抜き、白2ケイマツギで一段落。さてここです。

        黒イ、白ロは絶対利きではないので保留です。栗林さんに

        どこに打ちますかと伺ったら黒3!白4には?黒5!

        このサバキ感覚本当に良いですね。 

大人しい隅受けは消極的

         白aツケのときに黒イ、白ロ、黒ハ、白二、黒ホ

         なりそうだったのでこれからは挑戦の黒ロをと要請。

         二つの変化示します。実戦で使用し身に着けて欲しい。      

ハネ出しからのガリ反発の本筋

        黒1ハネ出しには白2と切るのが殆ど。そこでアテたり

        せず二線サガリは続く攻防支える本筋です。

  破りへの対応例(切り・アテ・カケツギ

        気になる白1、3には黒4切りが対抗手。ポン抜けたら

        断然良いので白5ツギなら黒6、8、10と対応します。

        白aをガッチリ確保し辺も安泰となり黒満足ですね。

白オサエには二線一間

        最強は白1オサエだが黒2一間トビが二線頑張り手。

        攻め合い手数足りないので白3、5と生きれば黒6が

        お洒落な進出。いつの間に黒×へ応援手になっています。

        右辺の黒が強いので隅を与える反発は容易と考えたい。

取られ二子の利用法隅より魅力

        実戦は今一つの対応で二子取られたが黒1で利かすのが

        最適手段でした。白2は仕方ないので黒3と躍り出ます。

        ◆捨て方の基本は黒イ、白ロ、黒ハだが黒1利きを検討

        するのはとても大事。応用効きますので是非お試しを。

          この後、黒×取られても下辺は大きな白地にはなりません。

                            ◎お疲れ様でした。もし来月の指導碁で同じ形が出たならば

        思い出して是非実践されますように。