山崎さんは『厚く調和』の棋風。五段へは【石が張った手・積極さ】を
と常々伝えています。ただ意識され本局は頑張った手が裏目に出た箇所
ありました。ポイント三つを伝えます。先ず左下50手入れです。
白51と中を打たれ天元が窮屈に。★黒48が好手だったので惜しい。
「味悪いので」との感想がありました。確かに手抜きすると白出て攻め合い
になり気持ち悪く本手とも言える。機敏な切り上げ方法を伝えましょう。
好手黒1に白aツギは妙味無いので味残し白2ツケ。ここで黒3サガリが
機敏手でした。黒×で隅の白危険なので白4受けですが安心し要点黒5へ。
上の図と比べ見比べれば一目瞭然ですね。
◆1図は天元から動くと必ず大勝負になる。どうぞとうまく捨てられると
本当は困るが白は素直に取らない。その駆け引きに負けぬことが大事。
2図で白bと割ってきたら先に打った箇所なので強い気持ちで戦います。