実戦に応用・役立つ有益な一局(完)

    右下黒1三々は普通ですが白の注文でした。隅を封鎖されると一線の

    白ハネツギ具合があり右辺黒が薄い感じ。気にされた黒7、11が敗因。

    まだ眼形はっきりしないのです。(勝る図は次に)   

分岐点。ゆっくりか 形決めるか

    左辺黒17打ち込みは積極的で良い。ただ右辺黒弱石を配慮し打ち込まず

    白に囲わせる作戦もありました。黒23~白26まで応接は優劣微妙。

    黒27は前の黒19意志継続で良い手。白28は来るなら来いとの強気手です。

    ここがポイント。ゆっくり打つと右側黒へ影響する意味あるので・・・

眼形より軽補強進出が可

     先に右の良き打ち方から。カケツギよりも黒1が軽かった。白2なら

     黒3と進出します。白4に黒5と守り、力関係は五分。×二つより可。

分断し右方面で強く戦う

     左の白ツケを信用せず黒1、3と分断したかった。白4堂々には強く

     黒5ノビ。白6でシノギとなるが黒7で戦います。白8に黒9守りが

     先手(黒二線オキ)なのが嬉しい。黒11まで力関係負けていません。

実利献上し遠慮せず腕力発揮

     白4からゴリゴリ行く予定でした。ただ黒9アッサリが明るい。白10で

     左辺は白地ですが白×が不要石になっています。捨てた見返りに強い手を

     探しすが黒11が厳しい一着。白12、14と対応したら黒15が攻防の要所。

     如何ですか。捨てたことで燃えてV氏腕力発揮しそうですね。 

アテ・ハネ・グズミが最強最善

頭の解答を。黒1アテが正解。白2ツギに注目は黒3ハネで捕獲。白4が怖いが

黒5グズミダメ詰めが最強最善手です。この後は説明不要ですね。左辺の黒厚さが

このような頑張り手を後押ししています。

◎ 上辺は本当にお見事でした。右辺弱石存在がネックになって打ちにくくなり

  ましたが切り替える場面は必ずある。それを捉え掴むこと。

  次回までに本局内容のいくつかを実践応用されて良い報告を待っています。