有楽町指導碁U氏五子局

  有楽町囲碁センターラストは常連のU氏。元々七子くらいの方でしたが

  五子希望され局後よりも対局中に質問し教授して頂ければとのこと。今回は

  一面ではないのでアドバイス少。でも現在の実力を計れたのは良かった。

立ち上がり

左上どう打つか(黒番)

右下がぎこちない姿

        右下両ガカリされたあと白9までは定番です。ここが

        黒の分岐点。黒10オサエから黒12コスミツケもある手。

        ただし白13に困ったようで黒14、白15交換は損。続く

        黒16は疑問。白17に黒18と頑張りの受けだがコウの火種

        残っています。左下きちんと打たれているが白29に白5

        存在が気になり黒30手入れ。まだしっくりしないですね。

        検討でも伝えたがさらに簡明な対応を追加し紹介します。

コスミツケたらハネ・カミ石の流れ

        前のコスミツケの流れで黒1ハネが良い手。白2アテは喰うが

        黒3カカエで手厚い。もうこの付近気にならない。お勧め。

昭和定石ワリツギ・五子局は簡明

        互先ではあまいと断定され減ったけど黒1、3ワリツギは

        白2、4が絶対で簡明さが利点。黒5、7の手順はアマ時代

        私も学びました。黒9が夢ある勢力手。A・B配置も良し。

手厚い令和定石・一度お試しを

        最近は黒1と切る実戦が互先で多い。昔は白4まで実利が

        勝るとされていたが今は互角となりました。▲微笑む。

  堅ツギは互先定石 勉強になるが難しい

        黒1ツギが一番頑張っています。ただ白一子動いてくる。

        一例として白2。この手に考慮される方多いはず。黒断点を

        継ぐ×は二つどちらも形悪く今はあまいとなるが・・・

        勉強のため『互先手挑戦』良し。ただ推奨はしない。    

実戦:左辺白ボウシにどう打つか。

        弱気対応され白へ押し込まれて黒1と手入れした所。

        シメシメと白2。左辺黒一子を攻めて行きます。黒3に

        白4ボウシは上手定番の圧力。でも本当はハッタリです。

        ここで白薄み見抜くのが一番。どう打ちますか。

不備を見抜き、突くが正解

        即黒1と打ったら腕力ありと褒めました。白2よりなく

        黒3と白を分断。白4脅かしには屈せず黒5切り。

        ボウシされた時は ①自分の石より回りの相手に弱点ないか

        探す。見当たらない場合は ②進出手段どうするか考える。

        ◆「弱い。取られたら大変だ。」は負けパターン。

配慮した堅ツギ

        冒頭画像2の場面です。黒1堅ツギがお勧め。左辺黒に

        配慮しがっちりです。以下実戦。うまく打っています。

        黒の次なる狙いは黒イ、白ロ、黒×出切り。超厳しい~

ノビ切り:的確対応なら評価

        U氏打ちたかったノビ切りも悪手ではない。ただ白6切りから

        捨て石利用で白10と絡んできます。相当力ないと心配。

        ◎お疲れ様でした。さらに上達され五子会心局を期待しています。