穏やかさと厳しさの使い分け(完)

    ブログ作成中、天元戦挑戦手合第三局が丁度行われていました。天元

    魅力ありそれを活かし勝利したいと誰しも考えたことあるでしょう。

    活用法としては早く戦いを起こすことと私は考えます。では実戦。

右一帯の大模様構想(少々あまい)

    黒2・4・6・8は全て良い手だと思いました。厳しさでなく圧力で

    天元を活かしています。白13で安泰得たが後手で面白くはなかった。

    左の一線に興味示さなかったのは当然ですが黒14ツメはあまかった。

    白15三々がぴったり。対応すれば普通だが後手の可能性を気にされ

    黒16へ転身と察します。白19まで白満足。ただし黒20で右一帯は豊か。

    天元を模様で活用する作戦ですね。戦いで活かす打ち方を次に示します。 

     

     黒1打ち込みが推奨手。普通の白2ヒラキなら黒3カド。

     この二つはセットで中に厚い味方の石があるときの最高手です。

     黒イ・ロ・ハ+A存在が今後の戦いに活躍するでしょう。

太陽流ならば

    左上白1ツケに黒2ハネから4ノビは予想外。攻めるならヒキですから。

    ただ池本さんは本局少しぬるめでもバランスでとの方針。イソップの

    『北風と太陽』的に表現するなら緩やかで白の剛腕力を報じようとの

    作戦と見ました。ならば白5切り黒6、白7のときに・・・

力封じつつ地合いリード策

     黒1を急いだ方が良かったでしょう。白2は黒3で気にせずです。

     白4、6なら待望の右下黒7に向かいます。白8は黒9受けでヨセ

     のような手と判断する要領。

     互先だと右上白に理想的地を差し上げあまく耐えられないがどこにも

     黒の弱い箇所はなくこれからこなすのが大変。私は苦手な図ですね。

推奨・一転北風の二子取り

   黒1はキカシ目的だが白2と無視。実戦黒3、5は普通だが白6ツギで

   厚くなり右の黒は薄くなっています。三々は入りにくいと黒7だが白8と

   実利占めまだ薄いと主張。ここが大きなポイント。実戦の黒イ、白ロ、黒ハ

   は太陽流だがやはりぬるい。黒9とカカエたら100点でした。この手は「北風」

   白10、黒11のときに黒×の攻めが脅威。何か守れば黒ハが調子良き流れでした。

   ◎結果は白6目勝ち。太陽流も有力でようやくの白勝利でした。 

   お疲れ様でした。厳しさと穏やかさは方針通り進めるのも大事だが相手の出方で   

   切り変える使い分けがうまくなると相当な武器になります。参考に。