佐々木会長三子局

       白の初手目外しに対し・・・

驚きの三段バネ

     三子局白初手に黒2ツケ。最近は小目や星にも何局か打たれた体験

     ありさほど驚かなくなりました。ツケの目的は普通にカカリでハサま

     れるよりも『忙しく打ち簡明なワカレを目指す』というものでしょう。

     白3は実利志向の対応。黒4ハネに白5は気合。どう形決めるか腕試し

     の意図もありました。すると黒6三段バネ!最短手数記録かも。

普通対応(参考)

    白二段バネに黒1、3とアテアテして黒5ツギなら普通でした。白イなら

    黒ロ、白ロなら黒イ。この図で黒は不満はないと思いましたが・・・ 

実戦:白良しのワカレだが簡明進行へ

    白1両アタリで白3ポン抜き。黒4、6もポン抜きだが白が勝るのは

    明白。「何目?」との問いには答えられないが6:4で白と判定したい。 

    白7は後手でも大きいので逃せません。ここで下辺受けずに右上黒8が

    憎たらしい。白9と揺さぶるが黒10。「まだ平気。」と落ち着いています。

    白11~黒18まで会長得意の簡明進行へ。

    左下白19カカリに黒20~24は調和的で穏やか対応。さてここです。

    次の白25は悪手と指さされそう。正しく左辺ヒラキです。すると黒は

    上辺をヒラく。(次図)下地流としては黒に汗かかせ勝機を見出したい。

白1ヒラキが普通でした

     会長は白1を促しこの図に近いことを予想・予定していたはず。

     手抜きの上辺白ワリウチに対し眼光鋭く・・・きつい手を放ちます。