下じょ会の指導碁は暫くお待ち下さい。先に久しぶりに受けて頂いたS氏二子
指導碁を紹介します。私がネット指導碁を開始した当時一番受けて頂き励みを
もらった方。戦いに役立つ石を早めに中へ配置する構想が本当に素晴らしく
感服した手は数々あり現在は二子。当初四子だったのが信じられません。
ヨミ力が各段に上がっているのも一因でしょう。
今回私が早々に勝負したら錯覚・ヨミ負けしてしまいます。先ず画像を。
黒4.6二間二つ以前と変わらぬ定番。右下黒8から横にヒラキなら
普通だが上二間はS氏らしい。昔のイメージだはさらに飛躍の三路上か。
『今は相手に目的ヨメない手を中央付近に配置し来るべき戦いに活用』が
S氏に対する私の印象。左下黒14は意外。次の黒16は疑問み見えます。
黒1と直ぐ分断の意志示したい。白2ツギなら黒3、5と上を切ります。
白6と担ぎますが黒7とノビて戦う。隅は心配ありません。(次の図で)
白1ツギなら黒2~6ともちろん分断。隅の黒はイとロが見合いで
大丈夫。▲配置が良く左右への攻めで黒が主導権を握れます。
◆実戦は黒不利になる可能性高かったが・・・
ここは堂々白1とツグべきでした。黒2、4と切った時に白5とツグ。
黒Aと白B交換が仇となり黒6、8が省けない。そこで白9~13と打つ。
戦いになるけど黒Aが裂かれ形なのが辛いでしょう。▲があっても白は
苦しく見えない。なお黒イ切りは白ロでシチョウです。
実戦は反対をツイで捨てて打てると見たがそうでは無かった。(白反省)
白1ツギでも悪くないと判断。黒4で黒5切りは動き出す予定。実戦は
堅い下切りなので白5、黒6、白7と穏やかなワカレ。五分だと思って
いたのは白イ、黒ロ、白ハ、黒二のキカシが残っているから。
黒8ボウシはS氏らしい厚い手。私だと右辺です。対し堅く受けると
キカされた感じなので白9。黒10は当然ですが白13と味付けて右辺へ先行。
左辺に黑から怖い手無いなら地では白が足早。すると黒14の中二間トビ。
『中央は辺に負けない価値あり。』これぞSさんの真骨頂です。
数手して白17とツケました。軽い気持ちで全然ヨンでなく・・・
黒1かなと。そこで白2、4を利かせば白×活用に満足し左上白6と
構えて白イとロを見合いにし先ず先ず。白1は今後の戦いにピリッと
効く香辛料のようで嬉しい。しかし予想外の反発を喰います。次回