黒1、3出切り!ビックリしました。白4逃げに黒7受けだと得しない
手段。すると黒5と上をツグ。ここで白7なら黒6カカエとなり右の黒
二間存在で白無理だが白6サガリがある。必然の黒7白8ケイマです。
左の黒×は攻め合い負けに見えるのにS氏どうして・・との想いでした。
しかしそれは大間違いでした。
白一手勝ちと自信持っていたが黒1~7で愕然。白の後続手段が
見えません。白×の手数が増えない姿。白6で・・・
先に白1と打ち黒、白3も考えたが黒4ツケでアウト。以下黒12まで
緩みシチョウのように取られます。
前の実戦の時点で止めればまだ味あったが錯覚し完璧負け状態まで
決め白は10目以上損となり本当に情けなく非勢となったが・・・
この後、形勢良過ぎるS氏は堅く逃げ切り一切せず最強手を繰り出し私の
勝負手につき合ってくれて大コウに。振り変わり場面からお見せます。
黒コウ立てに白1抜き、黒2コウ取り。白3コウ立てに見向きせず
黒7と白六子気合良く打ち上げました。ただ下辺白5~白11までと
取られていた白八子が左下黒十子を取って復活し黒地約25目が消えて
白地35目なので出入り60目の凄さ。黒は中央ぶち抜きは白抜きと比べ
50目は超えています。またコウに勝つとおまけ付きの黒12があります。
◆対し懸命に打てばシノげるかもしれないがここは腹を決め左上隅の
白を生きて上辺を捨てて味残し策を取りました。黒×を取って白15と
生きる手は取られるのと比べ出入り25目。
続いて黒16と止め刺し白17削減に黒18と進行。ここで形勢判断を。
右側は白黒双方数えずに中から左側の確定地を計算してみます。
黒地:×全部とその周辺で約70目。白地:×全部とその周辺で約58目。
黒が約12目多い。黒A+Bにどのくらい黒地がつくか白C+D+E
どのくらいつくかが勝負です。ただ黒18が好手で白△と17が弱い。
黒優勢ですね。何とか紛れをと策をいろいろ張り巡らして・・・
この党な局面になりました。白1の時点S氏の持ち時間は1分を
切っています。ここでの応接で黒はっきり勝ちと判断したら潔く
投了しようと決めていました。
黒6が残念。白7キリで混沌。黒はっきり勝ちとは言えなくなり
白が良いかは不明という状態と判断し引き分けに。黒6で・・・
普通に黒1受けなら白2となるが黒3、5が良い手順。白6から
黒9まで生き生きになるでしょう。問題は中の白×一団。白10と
ハネますが黒11マガリ。シノギ手段は無さそう。黒勝利でした。
引き分けにした後、打てばどうなるか検証してみます。白1、3は絶対。
右辺黒4も仕方ない。すると白5、7と黒七子を取るのは勢い。白が大分
得しています。ただし黒10と来られ右下白地は消滅。白×を助けるなら白a
黒bとなり全部の白シノギ勝負を選ぶか。白b、黒aと白×を捨てて
地合いは勝負を選ぶか。難解でここから後30分はかかりそうです。
◎お疲れ様でした。今回は序盤に白の大きなミスがあって反省です。
次回は双方満足いく内容を目指しましょう。よろしくお願いします。