スケール大きい碁これからも(完)

    「先生は絶対に受けてくれない。」何人もの方からよく言われます。

    確かにノゾキやキカシなど受けないこと多い。やはりプロにキカシは

   『利くかどうか確認、利かなくても良い』と余裕あるぐらいが良いですね。

キカシは要注意

    実戦は黒1出。キカシが目的でしたが白2で返答。気合の黒3出だが

    白4と未開の右上へ白を呼び込んでしまった。右下連打利益は約18目。

    右辺白連打は30目近い。思わぬ展開に佐々木さん良きリズム・調子が

    狂ったはず。直後の黒5残念。黒aと左辺ツケるチャンスでした。

    

    機を逃さず白6消しだがこの手は深入り。黒イの受けでは白ロで

    あまそう。実戦は囲わず攻めたのですが難しい展開になりました。

指導碁では虫が良い図

    黒1は白6までキカそうというもの。そこで黒7だと気持ち良いですね。

    しかし指導碁では期待出来ません。先に黒7なら良かった。 

才ありの一手

  白の消しにどう打つか楽しみでしたが左側にふわりと黒1!才ありと感じました。

  遠巻きに白を包み込む。センス良いと思います。ただし私は超シノギ派。 

勝負所 黒四子の運命は

    実戦経過。がむしゃらに攻められました。ただ黒地はもう囲えない状態に。

    それどころか黒四子がピンチ。しかし実は黒に頑張る手段あり。

緩みシチョウ

    黒1とツグ手がありました。直ぐ白2と切るのは黒3~9までぴったり

    緩みシチョウで取れます。白2では別の手を選びますが・・・

幻の中央白全部召し取り

    白2、4とこちらの黒三子を攻める予定でしたが黒5切りが好手。

    白6に黒7とツグのです。白8攻めは黒9、11で捕獲出来ません。

    ●もしこうなったら勝負はわからなかった。白は大暴れするけど全部捕獲

    出来たかもしれません。かなり私を追い詰めていたのです。

    ◎残念ながら白にシノがれ惜敗となりました。このようなスケール大の

    大模様で勝負するのは本当に難しい。でも力つきますね。

    お疲れ様でした。22日研究会もよろしくお願いします。