K氏三子局 『馬の顔』活用したい一場面

    三面打ちの時のK氏三子局。白の手についていかない点良いなと感じました。

    中央に黒『馬の顔』が出現します。白はそれを無視し別の箇所へ。

    そのときにどうそれを活かすかを伝えたい。それと隅を一間で守る手は

    辺を手抜きし過ぎると危険に。そのフォローもわかれば安心です。

小目カタツキ型の基本

     まだ定石と確定していませんが小目にカタツキという手法あり。

     新布石の時代にも打たれたことがあったと記憶。二・三子で得意に

     している方もいますが白に多めの地を与えてもハサミされない点が

     一番の長所白3、5には黒6が形。白7には黒8が白イ、黒ロを

     想定し×をやんわり守るケイマツギとなります。この形の黒次の手は

     黒A(100点)黒B(90点)しっかりした厚いオサエですね。

     ◆実戦とこの図と比べてみて下さい、若干あまいのがわかるでしょう。

隅の一間守りは安心 ただ他の魅力手探索を

    黒6は驚きの一手。右下オサエなら普通。ただ白から離れた黒6が何かに

    役立つ可能性はある。後の進行で評価したい。前に予告で紹介した黒24は

    「白を割って積極的に頑張るぞ~」と感じ嬉しかった。ただ黒20や黒22の

    一間守りは黒だけのために感じるのであまり好きではありません。

    ★飛躍の黒6と打ったので調和・バランスをとの意図だと察します。

    安全面でも辺を白に破られたときなど薄くなる。その時補いが大事。

二間は隅を与えても可。辺にも価値あり

     私だとどう打つか。右下黒1飛び下ろしですね。白2三々には黒3と

     堅め対応も良さそう。白6まで結構地所取られるが攻めの黒7ケイマに

     魅力感じます。実戦のように一間守るより早めに白三々に入らせる方が

     二間が厚くなる感じしませんか。なお反対オサエも有力。次に。

隅と辺を見合いにする二線コスミの筋

     白2三々に黒3も有力。白4這いには黒5ノビがお勧め。ただ白6と

     スベられ全体黒根拠が心配になるでしょう。それを払拭する手あり。

     二線コスミ黒7です。隅を白8なら黒9まで足勧めます。この展開は

     黒に根拠出来て上辺白が浮く。辺を白が受けた場合には・・

隅のピンハネはきつい

    白2受けなら隅を黒3とハネます。この二線ハネはピンハネ』で一級品。

    白4と受けても黒5とさらなるハネに白aとツグ余裕なく白bか。ならば

    黒aカミで完璧生きに満足します。黒3を喰うと白は隅を得した感じ無し。

『馬の顔』を  本体攻めで活かすには

    先ず右のお勧め的打ち方を伝えます。馬の顔は現在強いので右上白へ

    積極的に行動したい。左上黒イ、ロも心配ですがそれは後ほど。

    なお白×は繋がってもいないので本体ではなく今は価値低い石。

力強く薄み突き分断し地を得る

     俗に見えると思うが黒1ノゾキから行く。白2ツギに黒3が厳しい。

     白4受けくらいだが遠慮せず黒5、7と出切り決行。以下白14まで

     相場です。続いて黒15と一つ用心し黒17トビ下ろしで分断したい。

     まだ白本体は治まってないので楽しみ。ただ左上心配ですね。

第二案:フォローの守り優先 じわじわと進める

    白×を防ぐ黒1は大切な一手。これで安全です。白2、4と補強されるが

    黒3、5と対応し簡単に白へ地を与えない。今度は中の白一子へ一撃も

    良さそう。実戦黒aもあるけど形は黒9。多少隙があるけど打てます。

    ◎毎日受けて頂き本当に感謝いたします。盤上は厳しく解説には優しさも

     含みつつ指導し鍛えますので今後もよろしくお願いします。