幽玄の間K氏六子局序盤

       暫くぶりぶりでしたが風邪をひかれまだ万全ではないとのことです。

       じっくり手厚く治癒されますように。序盤を取り上げます。

溌溂とした出だし

        六子は久々。新鮮。一間高バサミK氏は指導碁で初。

        白11に黒8を捨てるのもあるが動くと競り合いになる。

        実戦は堂々1間トビ。調子で右を囲い溌溂とした序盤。

モタレて競り合いが最強

        中を白ケイマで攻めたとき黒1ツケモタレが最適でした。

        白2、4と対応するが断点を強調し黒5ダメ詰めが好手。

        白6ツギに強く黒7と遮ります。白8に黒9マゲが大事。

        この手でコスミは軟弱です。白10ハネなら黒11ツケで石が

        張っています。続いて白×は黒イ~ホまで白無理。

変化:白双方連絡は黒良し

       白1ハネだと連絡出来るが黒2、4と分断し断然黒良し

実戦:手厚く優勢堅持

       黒23までこれは追いつくのが大変な碁形と感じました。

       黒にぬるい手が数手あるけど白12、14くらいではリード

       縮まりません。黒11でもっと頑張るならば・・・

タケフ分断ならさらに良かった

       左下▲はイ・ロ余裕あるので右上黒1、3と分断したい。

       左右△割ったタケフ形が厚い。黒A攻め、黒B迫りと

       分断することで良い手が生まれて来るでしょう。

       ◆実戦黒Cも好点で悪くない。問題は右上三々への対応です。   

先手とるべき

       隅が一間受けのときに三々入られたら10局のうち9局は

       『いったん出る』黒1です。白2を待ってオサエる方向を

         検討して下さい。右辺黒地大きいのと先手が貴重なので

       黒3が簡明。白6まで定石。そこで左上黒7に回ります。

       ◆下の白を攻めたいなら右下黒Aですね。

実戦進行:右下は二段バネしたかった

       リード保ち順調な進行です。黒23で二段バネはどうなるか。

       回りの黒が強いので断点攻められても心配無し。次図。

二段バネした場合の模範例

        想定図。二段バネの命は黒5叩きの価値。白6受けが

        相場だが前図と比べ白地痩せています。もちろん右の

        黒地も小さくなっているが白12、14は心配ありません。

        ◎お疲れ様でした。気温がシーソーのような日が続いて

        いるのでくれぐれもご自愛下さりますように。