野口氏自由置石勝利局

  下じょ会のメンバー野口氏は前にダイヤモンド布石を打たれた方。本来三子ですが

 自由置石を試したいとの希望。四子で実現されました。それは・・・ 

指導碁初体験:全隅三々

終局図:黒1目勝ち

文句なしの立ち上がり

         普段の四子局と景色が違う。右下白3.黒4、白5

         右上白7、9は互先的打ち方ですがいつもの私には

         似合わない感じで戸惑いとぎこちなさあり。

         左下白12に黒13はがっちりとの意志。白13~17は一子

         捨てて下辺広げる作戦。ただ成功しなかった。次図参照

         左上白19~23がその目的の継承手段ですが・・・

黒順調

         黒1オサエが良い手。サバキの白2ハネ(1の左)ですが

         野口さんは的確に応じます。結果白16まで捨てるはずの白石を

         生還し左上を黒に与えていますね。黒17は上にノビて良いが

         ここは堅めにとの意志ですね。黒順調。

         相手が堅いと揺さぶりたくなる。白18ツケは堅い黒イ受けなら

         白ロ、黒ハで左数子を楽に動き出せます。

絶好のタイミングの消し

         かなり手数進みました。黒優勢ですが白はポイント得て

         かなり追い上げています。ここまで野口さんは

         堅い印象でしたが黒1消しが絶好点。一路深いと危険。

         控えると白囲うかも。微妙な位置が良いのです。

積極的な消し削減・白カドには?

         消しの黒を右下へモタレ攻めし右辺白10、16が

         白の利得。黒は13、15と削減しつつ白薄みイ・

         ロ・ハを狙っています。右上黒27はサガリだと

         安全でした。白28急所へ。黒の正しい受けは?

コスミ受けあった

         黒1コスミが最善でした。見た目味悪だけどイとロを

         見合いにし大丈夫です。この手なら万全でした。

双方の思惑

         黒1受けは辛かった白2~6となりまだ白一子Aの

         動き出しが残っています。この応接で追いついたと

         思ったが現実は白薄きところ多く黒良し。野口さんは

         黒7、白8で黒9と先ず下の薄みを突いてきました。

         テクニック白10を利用し白14と受けたときに・・・

         黒13ハネ出しが強手。以下白18まで辛い遁走でした。

         黒17で中央黒●が連絡安心となったので黒19と白×一団を

         脅かしていく。野口さん力発揮し場面。

         ここで上の白□に触れます。実は黒イ、白ロ、黒ハで部分的に

         二眼ないのです。外が封鎖された危険で白の負担。

いよいよ勝負 コウでの決戦

       進行した場面。右上でのコウ争い応酬中、黒1コウ取りに

       白2は中央黒へのコウ立てですが構わず黒3解消。中の黒一団

       大丈夫なのか。白8と退路を断ちいよいよ決戦。中の白一団が

       生きれば自動的に大石は死にですが的確に攻め結論は再びコウに。

       ※左側黒九子が負担になるコウ。白勝ちと思っていたが・・・

振り変わりでヨセ勝負へ

          結果はこうなりました。白はコウに勝ち黒九子ぶち抜き。

          黒2、4と逃げる手がコウ立てでした。これは白勝ちと

          感じた瞬間に黒6!「えっ。そんな所ありましたか。」

          この収支決算ですがこの部分は白が得していますが前の

          右上でのコウを黒が勝っているのでほぼ五分です。 

          微細でしたが見事黒1目勝ち。自由置石三々四子成功でした。

          ◎来月は直ぐで2月5日(日)になります。メンバーの

          皆様、そして囲碁サロンじょじょの会員様の参加も本当に

          有難く歓迎ですのでお待ちしています。