研究会指導碁・今井七段三子局

   今井七段三子局。今年は活躍を期待しています。厚い棋風で二子でも

   良い勝負ですが今回は希望での手合い。では始めます。 

終盤。左下白一団の死活は?

 画像切れていますが左下白一団に注目を。白はここを放置し右上でかなり利益稼ぎ

 黒は相当な見返りを得ないといけない。果たして黒はどう打つのが最善・最強か。

 まだ検証中。まとまり次第掲載します。実戦は黒(8の六)コスミで分断でした。

競り合いで戦いの立ち上がり

         一気に右上黒24まで掲載しました。いきなり戦いに

         なりましたが黒に悪手無く堂々と競り合っています。

穏便策もあった

         右上の手で左下黒1と白策動を封じるのもありました。

         白2カカリに黒3受けと進み白4と新天地へ向かいます。

         戦闘はいったん休戦するので穏便策と言える。白×ですが

         隅に白イのサバキと白ロ削減あるので放置負担度は重くない。       

互先で人気ある手法(参考に)

         序盤右下に遡ります。実戦の競り合い作戦は三子だと

         有力で賛成ですが互先局だと黒aでなく黒1オキが

         圧倒的に多い。白6まで交換しこれを捨て石利用し

         早く治まるのが目的。次の黒7ツケが大事な一着。×切りを

         含んでいるので白の対応は簡単ではありません。一例を次に。

簡明定石一例

         ×に影響しないよう白1なら無難。黒2好形で治まります。

         白3ヒラキには黒4と喰いつく。まだ×断点が白の気がかり。

         そこ白が守れば黒aをすかさず利かす要領です。参考に。

黒順調の進行だが一点の曇り

          黒20、24が一歩後退で問題でした。他の手には文句なし。

          ここからの解説は暫く後で。       

黒番次の一手は?

    白中央二間トビに黒は確かな歩みで優勢堅持したかった。その手は?

コスミ進出し分断が最良

        堅い黒1コスミが最適でした。白2オシに素直に黒3ノビ。

        左の白の力を借り自然に下から中の白一団の攻めになって 

        行きます。黒7まで分断し好調が続いていました。

        ◆黒は×辺りに眼形を作る必要全くないのがポイント。       

中盤・黒番 黒優勢だがまだ難しい

         ここから一気に冒頭場面に。

         左辺白へどのような攻めが有力だったか検証します

コウは最強だが白に側コウ多い

         黒1分断が実戦ですが白2が欠け目作るようだが唯一の

         シノギ手。黒3~5まで死活はコウに委ねられました。

         負けたら白死んでしまうコウだけど白側コウが結構多い。

         実戦はその応酬の過程で黒にミスあり白中押し勝ちに。

         ◆実はコウにせず半分の白をもぎ取る手が黒にあったのです。

半分取る手段あった。ヨセ勝負

        黒1です。受けると死んでしまうので白2連絡は仕方ない。

        黒3で半分仕留めました白4~黒7までは白の権利。

        黒の利益は約40目。勝利決定と言いたいが右上白8~12が

        辛辣な手段。二つ前の図の白×取りのおまけ利得あったのです。

        以下ヨセを想定しましたが良い勝負だったでしょう。

       ◎次回も白熱した手所を多き内容の一局を期待しています。