一回目三面打ち・某氏五子局序盤

    初回三面打ちもう一局の某氏五子局。手厚さと型の知識を感じました。

ツケノビから中を膨らませる策

         下辺一帯に申し分なき厚み建築されていますね。

スベリにツケはハネ出し注意

        右上で姿崩れた原因は白13スベリに黒14とツケため。

        一般に『スベリにツケは相手にハネ出しされたとき

        切れないと悪い。」この場合黒16撤退は仕方なさそうだが

        白17ツギとなり隅の白イとロの形崩しを見られています。

スベリへの正しい対応

        黒1一間が正着。やんわり受けですね。白2なら黒3で

        これ以上白から良い手はありません。なお黒からイ・ロ

        二点は障らない方が眼形に関し厚い。  

カタからツケは厚み形成の筋

        左下もツケノビ。愛用されていますね。黒5、白6マゲを

       決めたなら黒7よりも下辺にヒラキたかった。実戦は下辺

       割られ少しあまい感じ。ただ黒11、13が適切手法でした

       黒A天元を模様で活かす作戦です。

白の策戦に黒どう対応するか

        白3~黒6まで基本の型。白7切りに黒8も力まぬ良い手。

       白9、11に黒12オサエは利かされ。ここは付き合わなくて良く

       白×を狙われ損。白13オシは別法を選ぶべきでした。それは

       この後、黒にうまく対応され今一つだったから。

見事で的確な対応

        白オシに黒1ノビ、白2オシにも黒3ノビ。白は右下隅を

       脅かしているが黒は受け切り堂々としています。我慢出来ず

       白4オキを敢行したが黒5~11まで決め、黒13切りが的確。

       黒15まで白一子切り離しここまでの応接は完璧だったです。

       ◎後半左上の折衝でミスをされたのが残念。

       次の機会ではさらに良き内容で勝利されますよう期待しています。