次の三面打ち。支部長との三子局です。東武支部指導碁大会を開催され
お呼び頂き有難うございました。先ず立ちあがりを画像で。
左上の手順推理を。白小目、黒一間高ガカリ、白二間高バサミ
黒大ゲイマガケ、ここまでは普通。次の白の手が珍しい手です。
白1二線コスミ。一見奇異に感じますね。数年前にAIが
示した手です。黒を固めず根拠と実利を得るのが目的。
私も打たれたら悩むはず。無難な候補手は黒Aや黒B。
白1は位低き二線なので左上は軽く見て手抜きし黒イや
ロの三連星や黒ハ構えなど大場先着も有力だと思います。
黒6対応は初。「白に響かせたかった。」との感想で
隅のハネを見ています。なかなかの対応だと感じました。
黒ブツカリに白1は即却下。黒2とされ白効率悪き姿。
白1踊り出しは考えました。ただ黒2ハネに対応悩む。
白3ハネには黒4、白5キカシが嬉しい。続いて黒6~
黒8、10と押しつけで白へ地を与えても良さそう。
黒12とハサミ白一子孤立し苦しい。
なお蛇足ですが白イは黒ロ、白ハ、黒二で有難い。
白27まで実戦。左上補強のための黒22、24が今一つで
主導権を掴みにくくなったようです。局後の検討で伝え
られなかった黒の良い手を次の図で。
黒1トビが補強として最適でした。次の黒Aボウシが
すこぶる好点。そこを白が占めたら左上黒は大丈夫と見て
大場に向かいます。
◆右下は黒一間ハサミ、白トビ、黒一間受け、白カケと進み
ました。対し下這うのは感じ悪いと出切りしたのが実戦。
その判断は賛成。シチョウが黒悪いので難しいのですが
実戦黒1、白2の後、黒3アテが最適で最善でした、以下
が予想されます。白6手入れは右下黒への攻め重視手ですが
下辺二線カケツギもあります。ただ黒は右下方面は見ません。
黒7切りが良さそう。黒11まで黒根拠得て安定し白は眼形貧弱。
主導権は黒が握る進行になったでしょう。
◎お疲れ様でした。次回もよろしくお願いします。