新崎氏五子局・一場面徹底検証

     新崎さんには毎月参加頂き本当に感謝いたします。志高き棋風。

     今後は戦闘力UPですが戦いの押し引き具合も大事。先ず画像を。

後半場面・右上が大きなポイントでした

積極的な打ち込み

              右辺白構えに積極的打ち込みされ数手応酬した場面。

         白ワリコミに対しどう打つのが良いか 。

白は一番難しい変化を

                   左下黒8まで完璧。新崎さんは二間高バサミ定石の

        基本はもちろん変化もかなり熟知されています。

         右辺白11構えに黒12は打ち込みを見た厳しいツメ。

                              白13は間接的にその牽制だが黒14打ち込みと最強。

        過去の指導碁でも何度も経験しているが気を抜くと

        一本取られる。白15正面は黒16、18がきついが堂々

        戦おうとの意図。続く白19、21は一番難しい手段。

  最強は二子のツギ。ノゾキには?

        実戦は黒4、白5、黒×のツギ。正しくは黒6と二子の

        ほうのツギでした。やはり白7とノゾキます。△も存在

        するので簡単ではない。黒イか黒ロか。

分断が本命

        ノゾキ気になるけど黒1マゲを本命手・最善とします。

        白2と出たら黒3。ここはオサエたい。白は左右断点

        どちらを切るか。黒はそれを見て対応を決めます。

        隅を白4と切るなら黒5ツギが賢明。白6で隅は取ら

        れるけど黒7、9と封鎖します。この結果判定ですが

        『黒が圧倒、断然良し』

実利大で黒良し

        辺を白1と切るなら黒2と隅をツグ。白3、5と切り

        離したら二子は捨てて黒6と白一子分断します。以下

        黒8までのワカレですが白×二子捕獲し白△も立ち枯れ。

         断然黒良し』と認定します。

隅受けも可。腕力発揮出来たら良し

        隅は捨てたくないという情に厚い方なら黒1ツギですね。

        白2、4でシボられるのは悔しいが黒7まで我慢します。

           白8カケがぴったりで白は気分良し。黒9と今は耐えた

        顔をしましょう。本当はここまで白の根拠を奪って攻めを

        狙っての辛抱と考えたい。もし左上白10とカカったら

        GO!黒11、13出切りで分断したい。以下は想定ですが

        黒A天元が活躍し白かなり苦しいと思います。

白守りならオシが絶好点

        白1守りは相当真面目な白で本手かも。その時は左上

        シマリもあるけど黒2とオシたい。に黒aを含む。

        ◆右下から中にかけて黒模様の夢が広がります。

立ちも一法(参考に)

       作成中に浮かんだ手も紹介しましょう。右辺ハネ出した後に

       黒1と中にノビる手が有力です。立ちと言ったほうが感じ出て

       いるかも。▲を白2で取られるけど黒3アテを利かす。抜くと

       黒サガリがきついので白4ツギ。そこで一転上辺黒5とハサミ。

       白6と逃げたら黒7、9が攻めを見た調子となります。白a、

       黒bの後、白はどこに彷徨うのか。天元黒Aが睨んでいます。

       ◎今回は一部分集中にしました。必ず実戦に役立つでしょう。

       来月の下じょ会は6月18日(日)よろしくお願いします。

       追伸:おまけで浮かんだ図を追加掲載。判断が難しいがとても

       簡明なのでお勧めかも。打ったことも打たれたことも無い図。            

種石捨てる発想あり

        白ハネコミに黒1、3です。白4まで種石取られるので

        普通は考えられないが黒5とノビてまだ二眼ないですよ

        主張します、白6、黒7のあと白は打ち方が難しくまさか

        今直ぐ白イ、黒ロ、白ハ、黒二と黒を固め生きるわけにも

        いきません。黒a、白bを決めないのは×断点も残したいから。

        どうぞお試しあれ。