幽玄の間 V氏勝利局

       V氏は本当に久しぶり。19時50分開始でしたが熱戦となり最後は

       黒の2目勝ち。中盤終わり頃まで黒はかなり苦しかったが

       白の油断と隙を捉えての逆転勝利は立派です。始めます。

右上のワカレは黒今一つ

         三々とタケフの組み合わせが遅く感じます。

         先ず黒26に触れます。提案あり。

ツケ切りたい配置

         ツケは良いと思います。白ハネには黒1と切りたい。

         ツケ切りで白の態度を伺い形を整える。白2サガリ

         黒3ノビが先手で黒5カケが打てる。右辺損は白封鎖で     

         十分取り戻せるでしょう。

変化・三々省き攻勢

        白2、4~8は黒断点強調だが筋悪。喜んで黒9とツグ。

        白10と顔を出したら黒11で白12促し黒13とゲタに取る調子。

        実戦と比べ三々に打つ手を省けています。  

白の反省

 ③      部分に拘り全体が見えないことありますが上辺を白a、

        黒b受けの時その部分をどう打つかばかり考えていたが

        白1コスミが最高点でした。この手は『一石三鳥』です。

        断点を守っています(黒イ切りは白ロ、黒ハ、白二)

        黒の攻めを伺っています。(白16の二)

           白模様を膨らませ拡大楽しみ

                               黒2オシは良き手だが白3、5と対応しサバく。白1要点。  

戦機捉えた打ち込み

       『白1抜きで完璧生き。白良し』がその時の私の想い。しかし

       それは違う。白×と石数多く凝っている感じだし左上▲形で

       隅の黒が丈夫になり左辺白薄み生じています。何よりも黒2の

       切りを軽視していたのが判断暗いところ。

       なお黒8は勇み足でノビの方が同じ後手なら手厚かった。

       左下ツケ二段は左辺白地化を計っているが途中で止めて黒20

       打ち込みがこの一手。黒が戦機捉えた感じ。白21は重かった。

振り変わり黒良し・主導権も

                           黒1が厳しい手。白2、4は策手だが黒5が良き決断。

       以下勢いの振り変わりとなったが上辺は生きている白石

       からの稼ぎ。比べ黒19打ち込みと勢い良し。白20~24は

       強気だが分断され本当は白苦しいと感じていました。

堅ツギがお勧め

        白の眼形に関してはサガリが勝るがここは黒1堅ツギが

        最適だったと思います。黒aハネ避け白2なら黒3トビ。

実戦:軽率なコスミ・流れは白へ

        黒1、3は失点。白4と三子生で抜き白が得しました。

        ただ黒5アテで左辺白への攻めが楽しみ。右▲活躍しそう。

        しかし黒11が先手利きとの勘違い。次に白A急所を打たれ

         白への攻めが遠のく。黒11で黒Aなら順調でした。

        遡り黒1では・・・

一本ノゾキ効くと断然黒でした

       頭を白がハネた瞬間黒1をキカすタイミング。今なら

       白2。そこで黒3が手順。白4に一度黒5抜きで以下

       想定ですが実戦よりかなり勝りました。

       この碁は黒が逆転した一局。私の油断もあったが以前より

       しぶとさが増した印象。次回はあまく見ず引き締め臨むので

       よろしくお願いします。