本局は黒が二つ積極的手を打たれました。どちらも最善と言えないが
試してみるという姿勢は大事です。先ず大事な隅死活場面から。
実戦は黒1オサエ。正着です。実利としても大きいし外の白を狙うことも
可能になるので。手抜きし同点を白に打たれた場合は・・・
白△に右上黒1は良い所。ただ白2這いから白4が厳しい。ここ大事です。
正しい対応なら無条件生き。解答は少し後で。
黒5サガリが正解。白6と攻めて来たら黒7ハネが冷静です。白8は黒9と
対処すれば生きです。白6で白9なら黒6と応じます。
以上手抜きしても生きていることを伝えました。ただ初手白2で白3トビ込み
など乱暴する可能性もある。味も悪いので黒2とオサエるほうがお勧めです。
初手からの棋譜です。黒8、10は積極性は買うけど白11と隅を封鎖
されお勧めは出来ない。黒12は黒13の下ツケ(次図参照)で治まりを
目指す方が勝る。黒20は肝要手。黒22の下辺囲いでは左辺黒補強を
優先した方が調和的。右上白23~黒28まで定石ですが黒28で別法あり。
黒36消しは勇猛で積極的精神。これは白の攻めを喰うけども勉強に
なります。ただ上辺白模様は大きくないので本当は少々焼き餅。
黒1と 下ツケで活路を求めたい。普通は白2オサエ、黒3ヒキとなり
白4ツギに隅黒6と守りが打てます。白7には黒8受けで万全。
白2とハネ出し白4、6は豪手ですが黒7、9とアッサリ捨てて
白10抜きに黒11ツギで外へ脱出します。白×は弱体。黒打てる。
実戦白1と飛んだときのお勧めを伝えます。先ずトビには黒2、白3
機敏なキカシ(少々隅得)そこで黒4オシも卒なく決めて黒6と補強
したい。白1や左上白が狙っているので未然に攻めを回避するのです。
下辺白7打ち込みならば右の黒▲が頼もしい存在と見て黒8ツケで戦う。
右上は黒4サガリが地としては大きく定石です。ただこの局面では
黒1、3補強を優先するのもありました。白4は大きなハネですが
黒5が形。白6なら黒7と右辺ヒラキが打てます。盤の上側を見て
下さい。『白は同じ個所からも地作りで平坦』感激薄いのです。
実戦白地を削減した手では黒1で「どうぞ。」の方が簡明でした。
白2で大きく見えますが黒3と自らの▲陣形を誇るのです。白地ですが
黒a、白b、黒イ、白ロ以下黒ホの大ザルも先手で白ヲと見ます。
白地は全部で45目以下。下は全部黒地ではないがまとまれば50目以上です。
黒1トビですが白×ノゾキ気になる方は『犬の顔』の方が堅くお勧め。
×のノゾキ対策は最後の図で。白14オサエに黒15、17が良き判断。隅は
取られても右辺が黒地になり黒1、3一団が安泰になるのが大きいですね。
白1ノゾキには黒2とツイで良い。強引な白4、6なら黒7、9と
突き抜いて黒11で右上と連絡出来ます。白14方面に白地ついたが
待望の黒15消しに回りましょう。ここに打ててこそ序盤の冒険手が
活きる、苦労した買いがあるのです。なお黒2で最強は・・・
これは参考程度に。本当は白2ノゾキに×どちらもツガずに黒3出が
最強最善です。ただ白が頑張ると攻め合いになり間違えると黒危険。
よってこの図はヨミに自信ある方のみ採用とします。
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