石原氏二子局

                      下じょ会に石原さんは久しぶりの参加。変わらぬ鋭さ

         頑張りの内容魅せてくれました。

早くも戦闘開始

        左上黒18、20は令和の定番様子見。利かしに神経使う

        石原さんの棋風にも合っています。黒22に対し黒20を

        確保すれば素直だけど白23で対抗するのが私の棋風。

        黒24~28と力を溜め白29好点を白に譲り黒30を決行。

        ここまで互先的。ただ黒30は隅からハネ出す実戦が多い。

隅からハネ出しの図

           隅から黒1とハネ出すとは白2~黒5となる。白6、

        黒7交換は微妙だが白8と侵略しそう。白イ、黒ロを

        交換していないので黒×に安心し連絡出来ます。

白別法(実戦と比べ優劣微妙)

        気合の隅突き出し採用したが白1ブツカリのほうが

        勝ったか。黒2で隅は相当な実利だが白3ハネが厚い。

        ただ優劣判断難しい。▲強くなると白×出の圧力が弱く

        なります。実戦進行は黒が少しポイント取ったよう。

        ◆ここから石原さんが動き仕掛けます。

黒厳しい追及手

           黒1は勇み足。白2~6まで眼形を与え損です。でも

        黒3、5を活かすべく黒7と迫ってきます。黒9は這う

        方が普通だが白10薄い補強に黒11ツケが鋭い一着.

        この手を避けるなら白10は一路控え。だが遅く重い感じ。

        ★ここから双方退けない大変化と突入します。

        実戦進行前に穏やかな図を先に検証してみましょう。

穏当ならばこの図

        先ず自らを強くと考えれば左上根拠確保の黒1。白2に

        黒3と受けて隅黒地12目。安心して黒A・B・Cを狙う

        ことが出来ますね。ただ次は白番。石原氏は黒1だと

        主導権握るのが遅いと考えたのでしょう。   

勢いで最強

        黒1と動いたら黒9までほぼ必然白10はお返しだが

        黒11、白12のとき黒13切りは勢いでもう止まらない。

        ▲黒a受けなら無難でした。黒×コウ仕掛けもあったと

        思うがコウ立て具合が難。それを匂わせての進行へ。

石原氏の辞書に無い図

        黒イ、白ロで止めて隅を受ける。普通かもしれないが

        前図打ちたいと思ったのに断念したら後悔するでしょう。

実戦:黒不本意な進行

        白1、3は仕方ない。ここが大きなポイントでした。

        実戦の黒4抜きは中のシボリ避け隅▲をしぶとくする

         (a・b具合見た)味ある手だが白5オシが攻防の要点。

        以下中央から右下へ戦いが移り難しいが白が主導権を

        握りました。局後伺うと黒6で黒9ハネがあると勘違い

        (切られてシチョウ)あったそう。黒4では・・・

振り変わりで打てた

         中を黒1と打ちたかった。白2ツギは黒3のオシ。

         白三子動きずらいので白4と隅を攻め・獲得目指すが

         そこであっさり黒5、7と中をふっくらさせる。

         黒×は完璧に取られてはいません。前図と比較すると中

         駄目が空いていて上辺コウ味も。白は何か手入れ必要。

         ◎熱戦お疲れ様でした。また来月お待ちしています。