有楽町指導碁・N氏二子局

  有楽町囲碁センター指導碁は春分の日21日でした。N氏は二回連続。

  そのうち研究会に顔を出されるかも。その時は宜しくお願いします。

  前局も感じたがN氏棋風はストレートパンチ。準備せず正面堂々です。

  本局、白の軽率な隙を突きパンチ炸裂、その場面を先ず画像で。  

困った白が左上切ったところ。黒番次の一手は?

  立ち上がり・黒に指摘手、白反省手あり。

        黒34まで右側一帯が全て確定地なら白良しだがまだ味あり。

        黒26、28は後半勝負との発想だが妥協であまかった(次図)

                     白33は大反省。左辺ワリウチが急場。黒34が正にこの一手。

アテツギが最強・黒十分戦える

       黒一子捨てず黒1、3の戦闘宣言が良かった。▲タケフに

       白2を向かわせるのが筋。黒a、白bの利き、黒イ、白ロ

       黒ハの筋もあり十分黒が戦えます。

ワリウチを優先すべき局面

        やはり白1を選ぶべきでした。黒2は白3、5と我慢。

        右辺で良い姿得ているので隅は譲るのが理に適っています。

      

黒優勢からさらに攻勢へ

       後から白1打ち込みだが黒2、4が最強で苦しい。白5、3

       サバキに黒4から全て的確でN氏の強さ。結果は隅で小さく

       生きただけで白二子は置き去り。断然黒良しのワカレ。次の

       黒18は少々問題。黒(6の六)なら黒模様深く完璧でした。

       白19消しは白23まで先ず先ずで成功。黒24は大所で後半勝負。

       白25、黒26は味付けし白27。ノゾキはせずにとの主張ですが

       「許さん」と黒28が厳しい。白27は左ツケが無難だったです。

       白考慮。どこをツイでも出切り厳しい。そこで得意の幻惑手です。      

得意の幻惑手ツケ

これは私の考え方ですが苦しくなりそうな場面、なった時などは相手がヨンでいない

難しそうな手を探索します。もし自分でも何が正解か不明なら相手も大変と考える。

碁は良い時ばかりではない。苦しくなった場面での参考に。

白流れ良しの進行。しかし黒ケイマに対し

 このように進みました。ツケの白を囮にしてうまくかわし白へ流れ来ています。

 黒は前の中央ノゾキからの分断がしにくくなっています。ここで黒は中ケイマ。

 対し白は普通に一路上に受けて問題なし。それを白はソイ(ツケた石からノビ)

 欲張って受けたのです。ゴリゴリ分断しないだろうと。瞬間N氏眼光鋭く・・・ 

N氏パンチ炸裂

       白1はやり過ぎ。黒2、4分断がパンチ炸裂。実は白7で

       シノげると高を括っていたが黒8~白11のときに黒12!

       第二の強烈パンチでダウン。イとロが見合いで白6子は

       助かりません。失敗悟り、損害をどう少なくするか・・・

白切り様子見にソイが最強最善でした

       白1,3は仕方なく黒4で取られたとき白5まで実戦です。

       ここで黒6ソイで受けられたら参っていました。白六子の

       駄目を詰めることで利用法が難しい。続いて白5ツケを予定

       していたが黒6が冷静対応。左辺白三子逃げるのは至難。仮に

       遁走しても佳き事はかったでしょう。実戦は・・・

混沌局面へ

        黒1ツギは普通に見えるが緩みで白助かりました。白2~10の

       締め付けが効いたのです。それから左下白12、14に回り五分か

       少し白良しのワカレとなりました。黒15切りが厳しいけど白16の

       ツケでわけわからない混沌局面へ・・・

        ◎パンチ2発食らわせて白はダメージ大。ただ起き上がって来た

        ときに慎重さが仇になった惜敗局。次回もお待ちしています。