N氏定先局一場面

立ち上がり(黒番)いろいろあるが

                           N氏は早見え早打ちですが本局はいつもより高速。私も

        つられ直感重視。なので疑問手あると思いますがご了承を。

        対局であれこれ迷い悩んで結果が出ない時は感性で打ち

        何か得てそれが好調へのきっかけを呼ぶことあります。

        白12は工夫。対し右辺を渋くヒラいたのが実戦。それも

        あるが下地流構えをお見せしたい。次に示すので参考に。    

お勧めは囲わせて大きく構え

        黒1トビです。この手は「次に打ち込みますよ。囲って。」と

        促しています。素直白2なら黒3と右辺高く構えます。

        白イ、ロが良い構えと見ず部分偏在と都合良く考える。

        白4は大模様化警戒手。その時は静かに黒5ワリウチ。これで

        格別黒有利ではないけど打って見たい。なお上側は・・・

狙い筋は二線オキ

        前図から仮に白1、黒2、白3とのんびり進行したら私だと

        私だと即黒4オキを決行するでしょう。イ連絡。ロ飛び出し、

        ハ荒らし三点を見た煩い手です。序盤早々せこいと言われ

        そうだが囲いに隙があるでしょうと返します。仮に白厚みが

        出来たとして左辺割っているので活用を牽制しています。

    実戦:ここまで足早くなかなか・大事な分岐点

        ここまで黒の着手は一手1、2秒。黒17と一つ打ち込んで白18に

        黒19と忍者のよう。白20、22は少し形に違和感あったが上の黒を

        攻める意志。いったん黒23ヒラキは正しい。白24ツメは逃せない。

        ◆さて初めてN氏考慮されました。打たれたのは左上黒aサガリ

        これは弱気で戦線離脱。『先』局なので敗着とも言えます。

        不調はこの手に表れていますね。分岐点ですが上の黒一子動いて

        戦うか左の黒を中にどう補強するかだけ考えたい。

        下地案二つ伝えます。参考にして下さい。

戦闘案・眼形気にせず競り合う

       先ず黒1、白2。これはキカシと見る。そこで黒3と動きます。

       白4に黒5と堂々進出。白6と割って来れば黒7コスミで厚く

       進出します。白8には黒9。競り合いですが打てるでしょう。

       △スース―しているが全て迎え撃つ。眼が無くなるのは怖くない。

見合い案:ぼんやりで相手に委ねる

        第二案は黒1ぼんやり。ブログ作成中に浮かんだ手です。

        盤全体から醸し出す発想で上の黒一子取るならどうぞ。

        その代わり左下打ち込みますと主張。

        簡単に言えば黒イと黒ロを見合いにした手。忙しかった流れを

        いったん動きを止め相手に考えさせる。有力だと思います。

        ◎今回はここまで。何かしらお役に立てば幸いです。