8月最初の幽玄のV氏間指導碁。3日21時10分と遅い開始ですが各所
内容ありました。V氏の思い切った初見手が強く印象に残ります。
今回はV氏剛腕を牽制した下地本人自慢の一手から。先ず画像を。
この場面、いつもの私なら右上カカリ、右下シマリ、下辺、右辺など
大場へ向かいそう。ただ相手はV氏。左上の白を攻め立てて来るはず。
そこで落ち着いた補強を選択。V氏の力を少々抑えた効果あったかも。
黒16は上を堅ツギやハネれば穏やか。白17切りから戦いに
なると予想。左上の白三子が働くか重荷になるかです。
次の黒24で定石は・・・
令和でオシより黒1コスミが良となり白6までの実戦が多い。
黒7は下辺もあるがこの配置は左辺ですね。私は白8と迫りそう。
黒9~白12までこの部分は白攻勢ですが放置している左上白△が
どのくらい弱いのか・・・黒打てるとは思います。
黒1!実戦例はないでしょう。でもこの発想、素晴らしい。
白2は4の単切りもあるが黒の希望通りで良いと判断。
黒4ハネが命。この手の感触が良いとV氏は見たのです。
白考慮時間。中の×断点切るのは芳しくないと却下です。
実戦は第三の手を打ちました。その前に白イの図を先に。
なお白ロは真面目過ぎ。二線アテまで利かされ白不満。
白1が普通でした。黒2に白3ノビ切りまでセット。
白三子が働かない感じだが攻められる心配はないですね。
黒4は他にもある。白5、黒6ならゆっくりしています。
◆不思議ですね。対局中は白の位が低く思えました。
白1は時に好手となる受け。微妙だが黒2が省けないので
白3トビに回れます。黒4はほぼ絶対。冒頭場面来ました。
白5。私にしては珍しく良い手と自負。他の大場に向かうと
白3へ『耳』の一撃飛ぶ。V氏絶対逃さない。守ることで
黒の力発揮削ぐ効果と左側黒厚みへの圧力になります。
続いて黒6ヒラキでした。以下布石のやり直し的ですけど
黒が覇気ない感じ。一応白は全体的に躍動の構想描いています。
高目に黒1は変則ガカリと昔は言われたけど私はいつも考えに
取り入れています。対し一間ジマリ受けなら黒ヒラキで右上中の
白大ゲイマが遊びそう。白2ハサミなら黒3トビ込みで実利へ。
黒11まで星の三々定石より地が多い。白12は無視。黒13と削減。
如何でしょうか。もう一つ図を示します。
手のうちをお見せするが私は白1、3が好み。隅大きいよと
思わせるのが狙いです。三間ヒラキもあるが黒5。次に6と
中進出黒7を見合いにしたい感じ。白8には黒9と反発心。
◆V氏ならばこのような碁形、きっと持ち味出すでしょう。
進行した場面。左側を白がノゾいたところ。黒イとツギ
白ロと進んだのが実戦で悪いとは言わないけど反発なら
黒1消しです。白3受けならキカシとみます。白2切りは
意地だが黒3と一つ踏み込みましょう。もう一本はきついので
白4受けか。今度は黒5とツケる感じ。白6には黒7が流れ。
白は三子取ったため全体力発揮が弱くなる。白地になれば
黒Aマガリヨセが黒権利となります。白2と切られたことで
前の左下▲一団固めの黒8ヒラキが活きる。
◎上を目指すとの意気込みを聞いたのでこれからも厳しく
指導します。よろしくお願いします。
追伸:おまけです。序盤ですが・・・
黒1とノビる手あるかも。白2、4に黒5カケを用意して
います。白三子動きにくい。ただ白6など他へ打ちます。
その時もう一手かけて取りきれば安全だがその場所悩む。
白から先手箇所×とかなり多いのがネックです。一応参考に。