幽玄の間N氏定先局

     幽玄の間指導碁は一日中設定しても全く受ける方がいないことあります。

    13日夜に久しぶりのN氏申込みで感謝。本局は右上で黒のパンチが入り

    左右白が苦しい状態になりました。検証し振り返ってみます。

豪手炸裂場面

          「えっ、まさか。」と慌てた場面。

          出は無理だろうと高括っていました。実際は・・・

オキ配慮したい定石

        左下裾ガカリから白24までは定石。黒25は26ハネが良いと

        棋書にあるが次で先手取り下辺ヒラキも機敏に見えます。

        ただ黒27二間は疑問。後の白32が狙い含み好手になるから。

        上辺の黒29と右上黒31は連携して良い感じです。

        黒33は様子見の意図もあるが白34が嫌らしく厳しい。

三間が適切

        黒1三間だと白2ツメに黒3と喜んで補強しやすい。

厚いフクラミと豪手

        進行した場面。右上で黒1と勇猛さを見せました。でも

        白2オシに黒3と相手したのは軟弱黒3では黒Aが流れ。

        白4に黒5は継がせて全体を攻める目的。白8に黒9受けは

        冷静。白6を悪手にし下の▲への応援になっています。

        ここは平和だなと白10と打ったときに黒11。対し白Aと

        タケフに受ける一手でした。一段落だったと思います。

        欲張って白12ケイマですが次の手が厳しかった。

薄みあるが白分断を決断

        黒1出。隅が痛みので来ないと思っていたが躊躇なく

        打たれました。黒5まで種石逃げています。白6に

        黒aと守らず黒7も好手。N氏の感性を褒めたい。

真面だと絡み攻め喰いそう

        先ず外へ出る白1、3を考えたけど黒4と守られさっぱり。

        上を白7まで顔出すと黒8と厚く打ち両睨みにするはず。

        イとロが見合いで苦しい。弱石▲が攻めに転じていますね。

切り、カドは失着

       そこで変化球。隅へ白1オキですが黒2が最善の受け。

       取りあえず白3、5よりないと打ったときに・・・

       黒6、8。早かったが敗因。白×と応じず白9で安堵。

きつかった先制手

        一番怖かったのは黒1封鎖でした隅の黒も薄いので

        それを利用すれば何とかシノギあると思うが右の白へ

        悪影響必至でしょう。黒は他にも良い打ち方あり。

          

隅補強し右一団を攻める案

         黒1切り決め黒3と隅を安全確実にするのも有力。

         白4と上を逃げ出せば黒5、7が鋭い眼形追及手。

         外へシノギ求めるけど苦しい。大チャンス場面でした。

         ◎お疲れ様でした。お見事となっておかしくない一局。

         大事なところではブレーキを踏んで熟考されて下さい。

         次回もよろしくお願いします。