研究会常連の栗林五段はライバル島さんの影響を受けて
厳しい手選ぶこと多くなり嬉しい。本局の内容がそうです。
裾ガカリへの厚い対応が一番のポイントでした。では開始。
天元は滅多に打たないが試みてみました。白3、5は
黒打ち込みを期待。戦いになれば天元が活躍するので。
よって我関せずの黒10までの歩み良し。白15は大人しい
受けを期待しています。
20年前の栗林さんならもしかしてこんな感じ。白理想図。
黒1、白2のとき考慮。慎重に黒3と石を下ろす。黒5
7と積極的で最善。白8には?×怖くないかどうかです。
実戦は黒1分断。局後伺うと白2切りには黒7まで
示してくれました。その通りです。
右上は黒7まで文句無し。白8は精一杯の見栄。でも
黒9、白10が明るく白模様に迫力は無くなっています。
白12裾ガカリ。対しスッキリ定石を伝えましょう。
前回のN氏も打たれていたが黒1ツケは一番地に辛い
人気定石。黒17まで示します。私は黒白どちらも好き。
推奨したのは黒1コスミツケ。隅は譲り外を厚く
打つのが目的。多少変化あるが黒9まで定石。
一分の隙も無い厚さ。▲配置の時は最適に見えます。
進行した場面。左下は隅を白に与えているが黒大ゲイマが
間延びして薄く感じませんか。実際にそこが狙われます。
白ツケに黒1ノゾキはハネても良かったが野性的な好手。
黒5切り、白6と進む。さて次の一手は黒イ、それともロ?
黒1が正解。局後伝えると「そうか。シチョウだったか。」
と第一声。白2~シボリ喰うけど白6が省けないので懸念の
黒7補強に回れます。すると白8も必要。そして黒9!
ここに打てることで黒1切りが成功となる。白模様は
消滅。黒はここから安心して進めることが出来ます。
黒1は三目の真ん中が勝る。シボリ喰い辛かった。白6、
黒7、白8のとき実戦は△天元を攻めようと積極的な黒a。
しかし白7一撃を喰ったのは痛かった。薄み気づいて黒7と
補えばこれからの碁。実戦は左下生きたけどその反動が全体に
影響し良き碁が打ちにくい碁形となったのは本当に残念。
◎これからも裾ガカリ打つので是非推奨の定石を選んでみて
下さい。26日研究会もよろしくお願いします。