久喜指導碁ラスト・幹事H氏四子局(完)

  ようやく久喜指導碁解説ラスト。幹事のH氏です。対局時間が残りわずかとなり

  早碁的になったのは仕方ない。もう一人の監事S氏と会の佐久間さんと久しぶりの

  対面指導碁出来なかったのは本当に残念でした。でもこれから機会増えると期待。

  序盤を取り上げます。画像、そして棋譜を。

右辺白地にどのくらい味あるのか

損したのは左下隅のみ

        左下は実利と厚みのワカレだが白が得しました。

        黒62までじっくり打ち進め下の白の攻めを伺っています。

        右辺白地にも何かないか狙われているなと感じていました。  

落ち着いたサガリ

        左上黒4はいつもより守り優先に感じました。また右上

        白7トビに黒8の先コスミツケはなかなかの手で勉強

        されています。白9に黒11は冷静。右下黒12、14は右辺

        どこにヒラキますかとの問いに見えました。三線や四線の

        ヒラキなら普通だが白15五線ヒラキは黒を挑発しています。

        H氏の棋風なら黒6を何か動くかなと思っていたが・・・

不動!冷静なサガリ

        黒1サガリは驚き。前とは違います。対し白は右辺どう

        手を加えれば白地になるか効率良いのかわかりません。

        スカスカしています。大体地にすると右上や右上が黒地に

        なりやすくなるのが痛い。なので左下へ転身しました。   

予想は昭和定石

        実戦は黒1~白4。黒5を選び白6まで昭和定石になると

        予想していました。この局面では少し白満足に思えますが

        続いて第一候補黒Aを占めわかりやすい。他には黒イとマゲ

        白ロに黒ハ、白二を一本だけキカシ黒ホもあります。

        黒×はぬるそう。白6許すとあまく見えたのが実戦でした。

隅捨てる決断

        実戦は黒5オサエ。白6、8出切りで悪いが定説です。

        ここで隅生きて戦う(次図参照)選択もあるがあっさり

        黒13まで捨てて外を。白良しだが今後の黒厚み活用次第。

        右上はしっかり受け右下グズミもなかなか。最適かも。

頑張って戦う打ち方

        隅も黒三子も捨てないで頑張ることは可能。黒1トビです。

        白2に中を黒3と打つ。白4には黒5~9。白を固めるが

        確実な生きで安心。黒13まで示します。この局面だとどうか。

        イとロ見合いで黒打てると思います。▲応援が頼もしい。

        ◆では冒頭の右辺味の検証結果を伝えます。

利き二つ・白最強対応

攻め合いの行方は(白番)

ツケが好手

この変化は白勝ち

        黒に良い手段無しかに思えましたが・・・発見!

ブツカリ決め単サガリが有力か

       露骨ですが黒1を決め黒3が有力に見え検証しました。

       ×は打たずが筋良し白4は黒オサエを期待し二線オキの

       ヨミですが黒5が冴えた手。白6なら黒7連絡で大成功。

       白6で白7は黒6で攻め合い。検討したが白不利でした。

       ◆ただ黒1、3にはそれを上回る白の好手あり。

白二線オキが好手・黒攻め合い不利


       二線オキ白1は最善手でいろいろ検証したが黒に打開策が

       見つかりません。頑張るのは攻め合い負け。黒4で黒5の

       連絡程度ではつまらない。ようやく結論が見えてきたか。   

黒二線コスミが最善・かなりの稼ぎ

        黒1コスミに至りました。白2は仕方なく黒3連絡。

        続いて白a抜きなら良き稼ぎに満足し黒bと転じます。

        この図はかなり白不満ですね。遡って・・・

結論:白は妥協が最善

        初手黒1に白2譲歩が良さそうです。対し黒も直ぐaに

        飛びつかず黒3と打ち後の利得と見る。これが私の結論です。

        ■検証結果は以上。他に変化あるので自信は90%くらい。

        対局中この変化ヨムのは時間があっても大変ですね。

        でもお陰様で真剣に取り組めて私自身の勉強になり良かった。 

        ◎Hさんお疲れ様でした。また幽玄の間で熱戦を打ちましょう。

        お世話になった支部長、監事のお二人、参加された皆様方には

        本当に感謝いたします。有難うございました。