15日の有楽町指導碁。事前申し込み制で前日まで一局の申込みのみ。
寂しいけど人数ゼロは無しとなるので良かったと13時20分開始のセンターに
着いたらお二人追加となり満席三局。嬉しかった。前々日までに誰かが申し
込んで頂いたお陰です。先ず初の方、I氏五子局から。画像を。
白7までよくある五子局だが黒8は初。『馬の顔』より飛躍で
受けですが今度は黒10ボウシ。手厚い方と感じました。対し
白12と飛べば普通ですが左上白11と先行したら即黒12芯止め。
白13スベリは必要。やはり中の厚さはかなりですね。それを
背景に黒14一高バサミも良き感じ。上々の出だしです。
白1、3は定石ではないけどある手。対し黒はいろいろある。
一子捨てて地で行くのも有力だが実戦は堂々の黒4コスミ。
本来は白a、黒b、白イ、黒ロと戦うのが流れだが黒A天元・
▲連合軍が先に待ち構えています。そこで戦いを避けようと
実戦の前にお勧め手を紹介します。黒1一間です。白2~
6のとき黒7、9が厚い。△噛んだ姿は一級で白×は響き
ません。ただ実戦は勇猛で迫力あり。これは参考程度に。
黒7と下切った手に注目。五子局で打つ方は少ないでしょう。
黒9ツギとなり白が戦い挑まれた形。黒A・▲の活用で当然。
久々の三面でのんびり・・・という気分吹っ飛びました。
黒4は黒aツギの方が厚いけど攻めに効果ある頑張り手。
天元との間を割りたくなり白5。やり過ぎでした。黒6、
白7となり少考。来るか来ないか。I氏戦闘力は・・・
ズドン!黒1カド。白打ち過ぎ咎め肺腑をえぐる急所です。
白2に黒3ハネ出しがセット。困りました。切ると取られる。
白4は苦肉の策。慎重にヨマれ実戦は黒5ノビ切り。局後に
「ツギだとさらに良かった。」(次図)と伝えたが実戦が正解。
以下白14まで早くも中押し負けしそうな状態。黒A最高の活躍。
黒1ツギを検証したが白4マガリが急所。黒5、7の
愚形が最善で戦えますが白8に黒9ノビなら白10、12と
嫌らしいことをします。前図実戦ノビが良き姿。
上をオス前に先に黒1とオスとさらに良かった。白2ノビに
黒3とオス。白4ハネに安心し黒5とハネることが出来ます。
以下黒7まで想定だが黒イを防ぐと黒ロのカケで捕獲。
やはり戦いになると黒Aと▲達が物言いますね。
もう少し解説したい。左一帯は黒15で一段落したが少し
白にやる気が生じています。それは攻められ苦しいはずの
白一団が左辺で地を得て治まったことと黒11の受けミス。
◆中の白三子は動けないけど先ず右上三々で転機計りました。
これは私の哲学ですが形勢悪き時は全く別の箇所から行動です。
初のI氏ですがここまでの打ち方で腕力・戦闘力十分なのは
間違いない。実戦は思い通り白三子得て良過ぎる感じなので
『左辺攻めずとも』と察します。確かに形勢は良い。この図は
互先的打ち方です。黒×食ったらダウンしそう。参考に。
画像から20手ほど打ち残念ながら時間となったが地合いは黒が良かった。
右辺のコスミツケから切り違いを発見するなど相当強い。次は四子でも
好勝負するはず。お疲れ様でした。またよろしくお願いします。