24日夜の幽玄の間V氏二子局

        幽玄の間指導碁7日ぶりに成立。二子のV氏で感謝です。

        24日の夜遅い開始ですが名人戦第一局の熱気冷めない中、

        それに負けない熱戦を期待したい。予想してみました。

    初手白1小目・もし黒2星なら白3と即カカリ

        白3は模様張り合いでなく細分化された盤面勝負をという気分。

        黒2で別の着点やアキ隅打たず右下白にカカる方も増えてきました。

        21時30分開始。アマは50分持ち時間。プロは無制限。時間はかなり

        白が有利。予感として今宵燃えているはず。ではお楽しみに。

   予想外れ。次の黒22手目どう打ちますか。

         黒2は小目。予想外れたが同じような気持ちで白3カカリ。

         黒4三間ハサミに今はケイマガケが多いが白5と小目への

         両ガカリを採用。黒6、8ツケノビは素直。白11根拠占め

         一応は白不満無し。黒12は黒4を意識した工夫。黒4が

         無ければ堅い黒aが定石となっています。少し進んで・・・

         白21詰めのときに浮かんだ手あり。その前に定石紹介。   

コスミ進出が最近は多い

        黒1、3、5から黒7の方が今は主流かも。▲活用し白×へ

        責任を取らせようとの意図。黒7、白8カカリと進みます。

        黒は左上白×を良い時機に大きく取り込む。白は逃げ出すか

        捨て石で役立てるか。現代は少し黒良しとの見解でしょうか。

有力案:ボウシ攻め

        実戦は黒トビ、白補強トビとなったが黒1とボウシから

        持っていく感じしました。普通配置だと白2ハザマで

        持て余しますが黒3と受け出方を伺う。白4オシなら

        黒5トビが名調子。白6、8は黒9で厚い。次に白が

        一子取れば右辺▲からヒラキが絶好。下辺も魅力です。

        白aは今なら黒イ、白ロ、ハと対応するが無視も可能。

白4の変化:これも打てそう

         白4とこちらをオシて白6へ先行するかも。その時は

         黒7、白8一本で眼を薄くし黒9二間。白10に調子で

         黒11と固めます。白一団は黒aを見られ治まる術がなく

         あまり守るのも面白くないので困りそう。▲活き活き。    

受け過ぎた嫌いあり

         初手から載せました。下辺白43を占めたときに右上白が

         余程きつい攻めを受けないなら少しこなしたと感じました。

         黒が受け過ぎた点はどこか検証します。

白貪り咎め反発のトビマガリ

         実戦黒1トビに白2オシ。本当は欲張りでした。3と

         反発する一手。白4二目の頭は少し痛いけど黒5と受けて              

         白6には黒7と我慢。というより切りが残っているので

         それほど黒痛み無し。右上白8を急がないといけないが

         黒9、11が名調子で攻め主導権は当分続くでしょう。

         私も大反省。先ずは白3と補強してからの話でした。

ドライで気が差す先行策

        下辺先行されたのをV氏後悔。検討で二子ドライに捨て

        ても黒1へ向かうのだったと。△無視は必ず白2と切る。

        黒3、5で右下黒7へとの案か。前の黒イやロが泣くけど

        あまり気にせず次のステージ。あると思います。ただ・・・

少々苦労させる捨て方

        二子捨てるにしても 黒3、5と受けたい。白6に他へ

        向かいます。黒1は上で損してでも打ちたい良き好点。

        どこかで白a、黒bを決めるはず。その交換は白×一団

        弱くするので二子捨てた大義名分が立ちます。

後手でもハネツギ受けは立派

        中の白オシに黒1、3ハネツギ受けあり。白4ハネは

        黒5と受けて断点平気。左上白の眼を奪う利点も。

        この図を白オシへの本命対応とします。

    推奨は黒1からの早き攻め(V氏に似合う)

         V氏は二子の方なのでご存知とは思うが念のために。

         左下隅は黒1ハネから白8まで決めるほうが実戦より   

         厚いです。中の×断点はシチョウが関係無し。もし白×と

         切ったら黒イ、白ロの利きから黒ハのアテまで。逃げは

         下駄で取れます。続いて理想的展開を示すなら右上への

         黒9要点へ。白10逃げに黒a、bを活かす黒11ボウシ。

黒1ノビなら勝負になる

   進行した場面。重たい雰囲気を打開すべく左下を黒出切りし白△とノビた場面。

   実戦は上の白二子取りにいったが黒1とノビたかった。白2を打たれたら

   左下黒一団は大丈夫と信じ黒3とこちらを占める。白4は自身の断点防ぎ。

   もし白6なら左下補強せずとも全滅はないと右上白一団へ黒7と迫る。

   下辺白構えにも勝負手が生じそう。形勢悪そうな時の頑張り方示しました。

         

         ◎どこかで白を厳しく攻めてキューと言わせ一本で仕留める、

         または相当な利得や地所などで勝つのがV氏の持ち味です。

         二子できついと私に言わせるほど腕を上げいつか研究会に

         ぶらりと見学にいらして下さい。お疲れ様でした。