野波三段六子局序盤

  本来なら今日は野波幹事にお世話になる日です。毎回教室・研究連続で受付

  会計を担当して頂き本当に感謝いたします。序盤とても良かった。では開始。

立ち上がり

         左下黒2コスミは愛用されています。格調高き手ですが

         後の進行で最高に活かす展開に。右上白ダイレクト三々に

         前回指導碁で示した三連星側のオサエが良いが黒8ケイマは

         勉強している証拠で黒14まで手厚い出だし。

         左辺白19打ち込みに対し・・・

若々しさ感じる攻め

        黒1コスミツケから黒3一間。▲二間ある時は一番採用

        したくなる互先手段。白4逃げに黒5ケイマが素晴しい。

        左下黒コスミが活き活きしています。

ほぼ文句なしの展開

        野波さんは打った手を過剰に褒められるのを嫌がります。好手は

        後が続かないと本物ではないいう信念。なので意識し褒め過ぎ

        控えていますが中央黒21まで90点以上。欲を言えば黒19で黒aと

        右上白を攻めたい感じあるけど六子局なら十分で立派です。

        右下白30まで進んだときに黒番次の一手は?(難易度★★★)       

中の断点咎めたい

       白△と生きたときに『一段落』という発想が大事。左上の

       白一団へ視線向けましょう。一本黒1ノゾキは無駄無い交換。

       白の眼形を乏しくして黒の眼形を厚くする効果あり。続いて

       ズバリ黒3切りがこの一手。白4ノビに黒5とノビるのが正解。

       本当は右下荒らすのは早計で中を繋ぐべきだったのです。それを

       見抜き咎め。もしこれを打ったらすぐに四段免状申請したい。

       実戦は悪手ではない(後の図で説明)けど白についていかれました。

  右下△は生きていない(黒先)

        実戦は黒1オサエ。白2と無視ししたが本当は価値あります。

        以下静かに進行。ここまで本当に良き序盤でした。ただし

        これからが本当の勝負ですね。さて右下白ですが・・・

        生きた振りしているがさにあらず。黒先でどうなりますか。

お勧め:外からサシコミで受けを問う

        他の攻めもあるが実戦で一番応用効くお勧めの攻めは

        黒1サシコミ。外から断点をどうツグくか白にお伺い。

        対し白Aサガリが最善です。白bは次善。白×は悪手。

黒先コウ

       白2サガリには黒3オキ。この手は『ウッテ返し筋」を含んで

       います。白4ツケは仕方なく黒5アテに白イ、黒ロまで。

       結果はコウ。黒は負けても大損しないが白はかなりの負担。この手

       わかれば前の右下黒二線オサエの評価が上がります。

       ◎お疲れ様でした。毎回教室・研究会と連続なので今日はゆっくり

       されて下さい。29日教室もよろしくお願いします。