有楽町棋院指導碁H氏五子局

     指導碁は二局。猛暑の日ですから午前Hさん、午後Uさんには感謝です。

     先ずH氏五子局、次にU氏五子局を紹介します。どちらも一面のみ。

     タップリその場で解説出来たので特に有益な一場面を。先ずHさんから。

手厚い立ち上がり

        右下黒6マガリは少し遅いが手厚い。左下白両ガカリに

        黒10、12進出は個性的で可。白13ヒラキに黒14はこの一手。

        このマゲは要点で白ケイマとの差は大きい

重くしての攻め(お勧め)

        黒1、3ワリツギがお勧め。『カタ』を重くするのが

        目的です。白4ツギに黒5進出(分断)白6なら黒7と

        攻めて天元▲を活かします。白は弱石抱えて前途多難。

        なお黒aカス石取りは絶対に打たないこと。

右上~上辺の最良手段は?

        黒1~5と下を割って△を孤立させたのはなかなかです。

        白6、8は「小さいよ。」と捨てた顔ですが本当は嬉しく

        ないです。数手進み右上白18ヒキに初めての長考(1分)

        H氏は早打ち棋風、ここも止まらずが良かったかも

ガリ+サガリが好形

        ノータイムなら黒1サガリだったはず。白2には黒3

        wサガリがセットで上辺良き黒地です。気にされたのは

        白×だと思うが些事でしたね。なお白2に石が来てa・b

        動きあるが白イなら黒ロで対応。▲厚いので手抜きが優。       

左下黒5線オサエは良。白切れない

    左下白出た時に緩めを予想したらオサエ。良い手で困った。切りは無理。

隅オサエは少々大人しかった

        黒1~13まで手順です。白14で×切りは黒出切り逆襲で無理。

        なので白14サガリ。対し黒15は普通だがチャンス逃しました。

        ここが大きなポイント場面。正解は・・・     

間接的断点カバーの打ち込み

        黒1打ち込みがタイムリでした。白2ツケには黒3、5

        隅に連絡します。白8オサエに黒9で実利稼ぎ良き仕事完了。

        白の根拠を奪っている点が大きい。×を切られても黒AやBで

        むしろ嬉しいですね。白三間は薄く咎めたかった。

        ◎お疲れ様でした。いつも受けて頂き本当に感謝します。