前回内容良く快勝されたので唐突の四子局を提案。戸惑っていた様子。
天元無いと大分違いますから。それで上手コミ７目出しで初の開始です。
中央が焦点。下の白一子捕獲し取るか。上の黒一子逃げて中白地を
作らせないようにするか。先ず白一子シチョウで取れるかのヨミも
しなければならない。どちらが良かったか私の見解は最後に。
黒２二間高は新崎氏定番。白３、５は初でいつもと同じ
定石回避の意図。白11も然り。黒12下ノビは白根拠奪い
左上黒の断点配慮兼ねています。白13トビ出しに・・・
検討で普通の黒１で良かったのではと伝えました。
新崎氏は瞬間白出切りが気になったそう。（後の図で）
私は隅へ嫌らしい白２を予定。受けが悩ましいですね。
ガッチリ隙無しは黒３受けだが緩んだ感ある。次の白の
手を見て黒ＡやＢを望む展開に進みます。白数子は弱いが
黒もスッキリしない。白△に再考し今の案は・・・
黒１トビに白２、４出切りは如何にも蛮勇。ただ馬鹿に
せずきちんとした対応が大事。先ず黒５、７が良い手。
白８の筋に怯まず最高手黒９で応えましょう。×断点を
白10と守れば黒11で決着。白12には棋書にも載っている
黒13ワリコミです。白イはもちろん黒ロまで。
※ただ先に白９とハネて出切る可能性もある。ややこしい。
考えてみると上辺白ブツカリは右方面に関しかなり損な手。
ならば黒１安定で満足する方が賢いと言えます。白２に
『黒３と受け切る』白４封鎖には黒５ノビが辛辣手です。
白６タケフだが白４との形がよれて満足。黒７と勢力要点を
占めましょう。黒良い点多数で左辺は打ち込みあるし左上は
裾空き。右上から模様が期待出来る。完璧生きの左上隅黒を
手をかけて封鎖し白は効率悪い。如何でしょうか。
黒11まで実戦。結果は白に圧されています。黒１と黒×が
タケフの両ノゾキで面白くなく上の白姿と比べればわかる。
ここの応接はまだまだだなと感じました。黒11は白乱暴手
気にされたと思うが不要。ここは強く伝えたい手あり。
黒１サガリが正解。隅が気になるなら後手でも厚く守る手が
適切で味良く安心。外の白には黒ａ切りが残っています。
左辺を白が守らなければ黒ｂキカシから打ち込みも可能。
◆白カケツギに黒×とアテる場合は【手抜き可能・外固めても
気にならないとき】です。
かなり進行しました。では冒頭画像を解説します。
私は黒１が勝ると伝えました。白２なら黒３と踏み込み
荒らし合いは黒に分があると。ただ現実は白２と打たず
必ず白２とオシます。ハネると中に障るので黒３ノビとなるが
さらに白４とオス。黒５には白６、８揺さぶるでしょう。
イとロが見合いで黒対応簡単ではない。白△頑丈石が戦いなら
強いぞと主張しています。
混沌を避け黒５では黒イのケイマが冷静。白が黒二子を取りに
来ると左辺が減るでしょう。よって黒１ありました。
選んだのは黒１。△捕獲は×が確定となり黒地15目は増えて
います。白２はそれ以上に見えるのでここは白ポイント。
次の黒３ケイマ良し。白に囲わせれば右上に黒地つく利益あり。
右下黒９は手抜きして中コスミなら互先的だが白からハサミツケ
大きいので良しとします。白10コスミツケに実戦は黒ａヒキ。
この手でノビれば先手取れて黒Ａに回れました。ここはもう
ひと頑張りでしたね。
◎確か盤面白７目勝ちだったと記憶。ただ本局の内容を見ると
初四子もっと楽かと思ったがしっかり打てていました。
確実に強くなっていると確信。良ければこれから四子で。
来月は１７日。よろしくお願いします。
