打ち初め指導碁時間終了まで続いた熱戦局でした。打つ手が
強い印象あったので四子局だったイメージありブログ作成中に
ようやく気付いた次第。真摯な対局姿勢も素晴らしかった。
先ず打掛けとなった盤面画像から。
Ｈ氏が中央ノゾキしたときに時間となりました。鋭い一着で
右側からの白地削減と場合によっては左上黒シノギ手段を
含んでいます。見応えあった一局。では序盤から。
右辺黒16まで昭和平成定石。白７トビに黒８よりもＡＩは
二間が勝ると示していますが一間も可。実戦は戦いへ突入。
▲天元も参加するので黒良き展開。黒18では・・・
黒１ケイマがベスト。黒ａより足早く進出し分断しています。
実戦と同じく白２なら右辺を黒３と補強し白一団を睨む。
隅を黒１と受けて良かった。中央白２辺り気にしたと察するが
黒３と強くケイマします。右上白心配なので白４くらい。そ
黒５と手厚く戻す。天元と連絡すると下の黒ａツケも白×に
対し厳しく映ります。なお右上黒はイとロが見合いで平気。
黒１キカシに素直にツガずの白２反発は上手の心得。黒の
良きリズム止める効果もあります。黒３は苦心手。三子を
取っての白４に黒５と拒否した反発態度は優。黒７は少々弱気。
白８に黒９は石の流れ。下側は白14と戻らざるを得ないので黒15
切りで一子捕獲しさほど損していません。白23に対し
黒１ノビが最強でした。▲天元と連絡するのです。
白２と押してきたら黒３とノビて右側白へ圧をかける。
右辺黒は仮に封鎖さても黒イやロで活路あります。
黒１だと右の白は外に出にくく苦しかった。
数手進行した場面。 下辺地に辛く頑張っています。
もう一本白Ｂノビは普通だが妙味無しと考え中二子を
白が動いた時に黒１ソイが良い手でした。黒Ａ天元と
連絡しつつ白タケフ（白１）を防いでいる急所の位置。
白２は黒３、５で動きかなり苦しい。右上▲も弱いけど
主戦は中央です。なお右辺黒は黒イ、白ロ利きあるので
黒〇が眼形に関しプラスとなっています。
左上の黒をシノグならどう打つのが良いか検証しました。
私もヨミ切れないほど難しい死活なので参考程度に。
黒１と一つハネてみたい。白２なら黒３でコウ含みに。
白４アテには黒５。白６はいったん白ａとコウを取るが
中の黒ｂコウ立て、白ｃ受け、黒コウ取り、白６謝りと
進む。まだ黒一団は二眼無いのですが黒７利きから黒11
まで生きそうな感じ。これで死んだら仕方ないでしょう。
前図の変化。白１と眼を奪いに来るとどうなるか。黒２、
黒４ハネが好手。白５と逃げるのは黒６～白９のときに
黒10グズミが愚手の妙手。黒イ連絡と黒と分断が見合い。
◆Ｈ氏が前に打った黒一子夢のように働いています。
隅を黒がハネた時に白１が最強のようです。対し黒２、
黒４が一番可能性ありそう。白５に黒６と密着し・・・
実戦だと生きる方、取る方、どちらの執念が勝るかですね。
大勝負の数手前に遡りました。ここで黒１とサガリなら
穏やかな終盤戦になっていたと思います。以下は想定
です。黒少し試合良いと思うが断然とまではいかない。
実戦のＨさんが黒ａと打ち白ｂとキカシたい気持ち凄く
わかる。受けはじり貧と見て白ｂ打ち込みが実戦。そして
前図のような凄い振り変わりとなったのでした。
◎お疲れ様でした。伸びる碁です。一、二年後に棋院で
三子指導碁となりますよう楽しみにしています。
