令和六年・初の研究会

   13日は今年初の研究会。常連の方と久々の方いらしてくれました。

   今年もお世話になります。よろしくお願いします。

   事情で全く局後手直し出来なかったので先ず佐々木会長との指導碁を。

出だし①

黒の岐路②

      今、白が急所一撃放ったところ。佐々木会長の手が止まりました。

      黒三子助けるなら2通りでどちらが良いか悩まれたと察します。

立ち上がり

        定刻開始で一面。気持ち早打ちの指導碁です。左上

        黒4は2の補強でいろいろあるが一路右も多い。左下へ

        白5はケイマガカリが普通。二間高は新年気分もあり。

        すると黒6打ち込み。気合感じました。白7両ガカリに

        黒8~12は少々疑問(次図が普通)ただ続く白13、15は

        黒16が好形連絡になりお手伝いでしたか。左下白を配慮し

        白17ヒラキだが黒18ツメが良き調子。(白13で別法)

ツケノビならばこの展開

        両ガカリに黒1、3ツケノビなら至って普通。以下は想定。

白の正道

        白1、3が第一感。黒×が段違いになり咎めています。

        ただ黒4が光って見え三子局だと遅いと感じ却下。でも

        白5と迫り主導権は白。この打ち方が正道でした。

白打ち込みから戦闘開始

        黒8、10は個性的。早めにキカシは昭和時代は味消しと

        窘められたこと多いがAI出現で決めの評価上がっています。

        白11打ち込みに黒12コスミツケは実戦的。ノビに黒14ツケも

        強い石へのモタレ調子で棋理です。黒16ハネは石の流れだが

        白17切りに手が止まりました。黒16では・・・

ビシビシ決めて外しが最適

        先ず黒1を決めて黒3とハネます。白4、6は仕方ない。

        そこで黒7と外すのが形。黒1は黒▲を軽くする意図で白イの

        アテには黒ロが弾力対応。黒強化されたので白8ぐらいだが黒9、

        白10、黒11(ケイマも可)簡明局面が続いていたでしょう。

冒頭画像2からの最強図

        白急所喰らったのは痛いが本当は白も地が損な手になる懸念が    

        ありました。示すのは互先的ですが参考に。先ず黒1強態度。

        白2、4分断に黒5とマゲると白6まで必然。ここで一発黒7を

        食らわせましょう。ただし白がどう受けても黒は一つだけが肝要。

        白8なら中央黒9と脱出し左辺黒7を後で助けるのを楽しみとする。

        白10カカリには黒11を抜かりなくキカシて中央を黒13と逃げ越す。

        ◆初手黒1は駄目一つ詰まるけど今打つことで白に負担与えたい。

攻められ損したが頑張っている実戦

        黒1でした。白2に黒3は×を気にされたもの。白4分断に

        中を黒9と打つため黒5、7だが黒▲痛め損な交換でした。

        ただ黒11と白地削減しながらの頑張ったシノギ見せています。

        右上白12カカリに黒13、15三羽烏白厚み考慮し適切。

        白16、18攻めから白20と右側一帯大きな白地作られたのは

        仕方ないところ。黒21トビに白22は一本キカシの意図。対し

        黒23が惜しい。ここはもうひと辛抱しヨセ勝負したかった。

微細なヨセ勝負

       隅を黒1と受けたかった。白2、4の予定。そのとき黒5なら

       白6、8と応じる相場となります。以下想定。微細なので黒が

       勝つのは大変ですがチャンスあったと思います。

隅の地消滅は辛かった

         右上白三々が厳しい。黒23まで完璧に生きたけど黒地消え

         辛かった。黒13で度胸要るけどを勝負手を紹介します。

度胸なら勝負手(双方怖い)

       「えい。」と黒1進出です。私はシノギ派なので心配でした。

         白2と眼を奪い白4受けだがさらに黒5トビ!黒は『こんな石

        死ぬわけない』と信じ切ることが大事。白は右辺地が減ったので

        どうするか。出来れば全部取りたい。しかし現実には大変です。

        互先なら黒シノギありを持つ方が多いと思いますが三子手合いだと

        黒が白猛攻をシノギ切るのは容易でないかも。参考程度に。

       ◎お疲れ様でした。今年もお世話になります。よろしくお願いします