Ｓ氏にはコロナ禍から毎月定期的に受けて頂き本当に感謝いたします。
定例第一金曜の振り変わりで今日受けて頂き有難うございました。
結果はジゴ。黒が薄い碁でしたと謙遜されていたが白の思い通りに
いかない立派な内容だったと思います。序盤～中盤を解説しましょう。
序盤一気にお見せします。素直で厚く、意志の強さも感じ文句無し。
黒38打ち込みは黒が主導権を握る展開になりとても良い決断でした。
右下手抜きし左上ケイマはＳ氏の18番で攻めるならどうぞの主張です。
前にも似た場面ありました。白△カカリに私の第一感を伝えます。
黒１と白に受けを促したい。理由は△とカカったから。白２と受けたら
石が偏在していませんかとの考え。黒５、白６、黒７がその後のリズム。
◆実戦黒ａ受けより勝るというわけではないので参考程度に。
気合で白△二間トビから攻め。ただ普通に進出されて困った。
どう攻め継続が難しいのです。白ａ急所でくすぐったけど
素直な黒１受けが冷静。白は手が止まりました。×断点二つを堅く
守るか右上黒へ迫り間接的にぼかすか・・・下△も腰伸びています。
●弱石一つをただ追いかけて攻めるのは途切れると簡明になる。
そこで右上黒へ迫る作戦を選びました。
中を二本オシて右上白１と迫ったけど黒２に白３、５では攻める石に
ツケる矛盾。黑６で冴えない。黒10まで▲への攻めは途切れてしまった。
右辺には黒イ、ロから黒ハの分断が残っています。気を取り直し白11と
左辺割ったら黒12打ち込み！積極的です。白13補強は右下黒一団への狙い。
気にせず黒14、16は最強。白17は脅しですが白ａやｂが普通でしたか。
黒１は急所。白２、黒３に白４は重い受けだが仕方ない。ここで黒５は
キカシの意図だが白６と封鎖出来て嬉しかった。後の進行から見て黒が
悪いとまでは言えないけども・・・
キカシせず直ぐ黒１ケイマで良かった。分断不可なので白２とキカシに
来たら黒３が良き対応。これなら断然黒良かったと思います。
数手進み白１～黒８となりました。下辺生きて左下も黒地確保です。
本来の黒打ち込みの目的である白の攻めは消えているので一応は白成功。
白５と黒一団を攻め立ててどこでどう得を計ろうかなという場面ですね。
しかし右下には一眼の余地あるし右辺出切りもある。私はシノギ派なので
自信それほどない局面に映りました。結果ジゴは先ず先ず満足です。
お疲れ様でした。来年もよろしくお願いします。良いお年をお迎え下さい。
