栗林五段四子局

    今度は栗林さんとの四子局。前日とある教室対局で勝たれたそう。

    コウ仕掛けで五子二連勝し五段昇段した衝撃は今も記憶に残っています。

    今年はそれに匹敵する活躍を期待しています。

序盤 【黒番】どう打ちますか

終盤

    残念ながら形勢は白が良くなっていますが栗林五段の炎は消えていません。

    今、下辺白二間トビに対し黒ツケ、白ハネ、黒キリ違いされたところ。白が

    対応すれば成功しないけど上手に最後の勝負を挑むその気持ちが嬉しかった。

   ぬるい手あるけど手厚い立ち上がり【黒番】

        悪手ではないがぬるい手は右上黒12。黒20は二間が普通だが

        思い入れ強いようなので可。左上黒32は上辺白31と守った手に

        追従してちとあまいが左辺白への攻めで役立てば良し。

        白35と逃げたときに黒は白を楽させたくない。攻めは今!       

第一感はケイマ割って攻める

        格言の『攻めはケイマ』が正解。素直で良いと思います。

攻防想定例

        白2、4受けなら黒5と厚くツグ。▲が睨み左辺白は

        完全に治まっていません。でも白×の方が心配なので

        白6、8と補強急ぐか。ここで注目は黒9ノビ。ただ

        繋がるだけの手ではなく右下白へ先手です。白14まで

        仕方ないが黒15ケイマで攻め立てて行く。右下▲も

        笑顔。なお右下白12を省くと・・・(二つ後の図参照)

第二候補:手厚いノビ(先手)

        先に黒1ノビも良い手です。白2、4ならこの方面は

        白イに黒ロで心配なく黒5と迫ってみるのも面白い。

        以下競り合う手が左辺白へ圧力をかけています。白10

        ツケは黒11、13と受けて嬉しい。隅が黒地になるので。

手抜きは黒先白死の詰碁

         もし黒ノビに右下手抜きし白×と打ったら咎めましょう。

         辺もあるが黒1、3と隅から攻めるのがわかりやすい。

         白4、6の姿は死活の基本形。三目中手となります。

 序盤:隅は手抜きを貫きたい(カケ)

        右上を三々受けせず中を黒Aは高尚手。ならば後の白△に

        黒1とカケたかった。白2に黒3と手厚くノビる。白は

        上辺黒イ打ち込み怖いはず。右辺黒ロも良きオサエ。

        ◆黒1、3は強くして好点二つを見合いにしているのです。

ツケ二段基本定石

        基本はっきり覚えたいとのことで載せました。黒1、3が

        一番主流です。三個にして捨てると一線アテ利きお得。

白の変化:攻めで主導権

        隅に籠るのは不満と白4連絡なら黒5と根拠を奪います。

        白6オシに黒7、9が良き調子。一眼しかないので暫く

        逃げますが黒は攻めながら左右を得して嬉しい展開。

        ◎お疲れ様でした。今年もよろしくお願いします。