一ヶ月ぶりの宮島さん。ゆっくりの出だしから新趣向。その後の白サバキに
豪手炸裂し攻勢に。攻め利得をどう得るかがポイントでした。では画像から。
左下白三々に打ったところ。盤中最大に回りようやく白が追いつき抜いた瞬間。
下辺から右辺にかけての黒地と上辺から左辺白地の対抗勝負の一局でした。
何となく静かな立ち上がりでしたが・・・
左上は初体験。穏やかなツケノビから生じた変化で宮島氏気合の発露。
左上白ツケノビにノビもあるが左辺白配置から黒三々は
私も打ちたくなる最適手。対し普通上オサエですが・・・
こうなるのが宮島さんの希望。部分的に白立派だが
左辺白イ・ロが色褪せる。右上▲も白厚み牽制しています。
そこで右下白配置のシチョウ白良しを利用したいと・・・
白1オサエです。黒イに白ロ切りを予定。先ずその変化を。
続いて最強は黒1、3出切りだと思うが白4の筋で対抗。
先行きわかりませんが白もやれそうです。
実戦。黒1オシは初。気合の白2で隅は損。ただ「二目の頭は
痛くないですか」との主張。結果はほぼ互角だと思います。
一段落と両者同意し左下から進行すると白27が見えました。
この手は白イ切りと白ロ封鎖を見合いにしています。方針を
どうするか黒悩ましいですね。私が嫌だったのは・・・
左上黒1カケツギ有力でした。左下は白2カケ喰うけど
黒3ツケで早治まり目指す。黒9まですんなりです。
ここで左上気になる。黒aと踏み込まれると黒bが生じ
隅は手になる。でも左辺囲うのは上辺黒を豊かにされそう。
◆宮島さんは白△への攻め方針を選択しました。
黒1でした。白2切りに左数子救出を選ばれたので上の黒
数子を白は獲得です。その代わり下の白は攻められます。
白10整形あるので平気と思っていたが白12切りに・・・
パンチ炸裂!黒13出。この手見てなかった。まさに豪手。
こうなれば▲あまいなと。宮島さんを甘く見てはいけない。
一気に進行をお見せします。黒は右辺一帯で得を重ねて
地がかなり増えています。対し白は上辺と左辺目一杯に
地を膨らませていますね。同時に中央黒への攻めで圧を
かけているので白がポイント得ている感じ。もっと黒の
良い打ち方はないか検証しました。結論は次の図です。
白×を攻めたい場面ですが①:じっと黒1に補強します。
心配なので白2くらい。そこで②:黒3と補強兼ねて白地削減。
安泰なら右と白3連絡でしょうか。ならば③:上辺黒5キカシ。
白6受けに味残して④:最大ヵ所左下黒7です。如何でしょうか。
【じっと自らを▲を静かに守る。それが無言の圧力を白へかける】
この図は地合い黒かなりリード。しかも打ち易そうです。
◎お疲れ様でした。来月もよろしくお願いします。