開始する前に伊東さん持参のキャリーバッグ(運んできた盤石)持って驚き。
10㎏近くある印象。車付き鞄で・バスで直ぐとのことですが本当に感謝です。
『会場に盤石常時置ける妙手』いつか生まれると本当に有難いのですが・・・
本局は中盤の振り変わりの後に白のサバキが成功し白優勢になります。しかし
ドラマはここから。その顛末は後ほど紹介出来ればと思います。では開始。
何となく昭和的序盤。白13打ち込みは白7受けからの狙い。
希望は黒a対応でした。その時は・・・
白6まで塗り付け試みようかと。地にはあまいけど模様は
白の方が大きくなるので私好みの展開になりそうです。
私の希望・企み伊東さんにはもちろん察知されます。
黒1反発で返され早くも戦いが始まりました。白8の
白8ノゾキに対しても実に働いた受け方をされました。
隅の白を固めているがツケツケは巧みでした。一手稼ぎ
黒7と進出お見事。ただ黒7は12辺りがバランスで勝る。
白8から誘って黒7の位置を咎めに行きました。右上の
白一子は負担になっているが白12で窮屈だろうと主張です。
◆なお黒5ツケの意味伺うと白aを警戒したとのこと。黒b、
白c、黒dに白×分断を確かに牽制しています。
次に黒5の二路右へ進出なら穏やかでしたが・・・
「石が張っている」私が良く口にする言葉ですが黒1が
まさにそれ。白aなら黒bが軽快な形となります。
互先的手で嬉しいとの気持ちと生意気な。との想いが
混ざり合い最強対応手模索。白2ハザマに到達しました。
白最善かは不明。ただ黒イなどは白ロ返し技あり容易には
利かすことは出来ません。この後、数手折衝があって・・・
▲と実利得て白は二子ポン抜きとなりました。ここで
肩の力抜いて黒1トビぐらいなら穏やかでした。
黒×防ぐために白2と戻すくらい。そこで黒3ツメです。
でも碁は生き物。実戦は黒×ハザマ。勢い振り変わりへ。
中の黒×を捨てて白地。左辺から左下隅白△は黒が獲得との
振り変わりとなりました。計算的な数字では言えないが
白が少し得したと思います。ただその差はわずかです。
白1切りは左上白地に関し損だが味残し優先。黒4、6は
黒権利のヨセ。黒8が問題手。黒Aの方が白策動の余地
無かった。ここから白1活用するため動き出します。
白9までは問題ないと思います。黒10と中を打ったのが
やり過ぎでした。この手は取られた黒数子の味を含んで
いるのですが白11、13の筋が強烈。ノゾキに継ぐと
隅の黒が命がけのコウになってしまう。参ったに近い。
黒1ブツカリが隅の味も封じ良き手入れでした。白2と
逃げられるけど黒3で先ず先ずの黒地確定。白4補強に
右辺黒5が最後の好点となる。黒×取られた左上一帯白地と
白△得た左下黒地は白が10目ほど多いけど右上黒地頼もしい。
中の白厚みも具合はどうなるのか。勝負はこれからでした。
何故白1と打たなかったか摩訶不思議。この方面の黒地は白×だけ。
勝負はほぼ決まりだったと思います。黒×の罪重かった。
白1は余計な事。黒が受ければキカシとの意図ですが黒4と
右辺へ。今からでも隅手入れすべきですが白5、7は勢い。
当然黒は二段コウを仕掛けます。わけわからない進行へ突入。
コウの結果ですが左下隅は白地が黒地に。下辺は黒イ・
ロ・ハを白が頂く。しかし中の白×三個はいつの間にか黒。
はっきり黒が得しました。今、白aと打ち込んだ場面ですが
黒bと堅く地にしても黒が地合い良く優勢に見えます。
◎一波乱あり最後は黒少し残っていたが損されての白3目勝ち。
惜敗局。私は油断反省です。また来月よろしくお願いします。