毎月第一金曜日に受けて頂いている常連H氏の一面四子局。感謝です。
先ず画像を二枚お見せします。
①は勇ましい黒のカタ決行場面 ②は定石後の白ハサミツケへの対応。
白17まで両ガカリ基本定石。ここで右辺黒18は元気良し。
ただし白19ハサミツケが飛ぶ。定石後のお伺いですね。
右辺白へ迫った黒18ツメを活かすような対応をしたい所。
黒1サガリが正解。白2と連絡よりないが黒3と切る。
二子捨てにくいので白4~8だが黒9ゲタまで厚い姿。
隅には黒a利きと黒イ、白ロ、黒ハの一眼残っています。
右の白弱いので▲のツメが働く進行。左下黒bの先行する
シマリ選んだ時は反対方面は控えめに厚くが基本的考え。
黒1切りも鋭い。白2、4のとき黒5サガリが有効に
なります。黒11まで隅が安泰ですね。ただし右辺白も
堅固で丈夫。▲の働き薄くなるのは仕方ない。
Hさんの長所は気合良さ。弱点は力関係を配慮せずに
強い手選ぶところです。黒1~5はぬるいが悪くない。
白6ノビ切りに黒7、9は力みです。黒イ、白ロを決め
右辺白強くしたくない気持ちわかるが・・・過激ですね。
黒1コスミが良い手。白2補強なら黒3と飛び越す。逃げで
なく白4を促し序盤の先行黒Aシマリと▲を活かすため。
黒5は好きな手選んで下さい。右上方面は穏便が作戦上手。
黒二段バネに刺激受け感情的になったのが私の欠点。
白6まで分断したが何もせず白12ノビが大人対応でした。
黒7、9一眼が気づかなかったが見事なシノギの好手段。
次の黒11コウ取りは必然手に見えるが白12ノビに回れ安堵。
実は既に黒一団生き。先手で黒生きだったのです。
◆ただし手抜きは相当な死活力が必要。二つのヨミ筋示します。
黒1と気持ち良き外アテが可能でした。白2が怖いけど
黒3ハネが好手。白4オサエには黒5カケツギ。無駄石
無き二眼ですね。白6よりないが黒7と圧迫し好調。
もう一つの変化もヨンでないと手抜きは不可、白1、3と
隅から攻めてきたときは黒4トビ。黒8までしっかり二眼。
中の黒Aと凄いところアテているのでこの生きは辛くない。
それに右辺白一団眼形乏しくなっているので黒Bも笑顔。
◆この二つの図ヨミ切れたら三子以上だと思います。
冒頭画像黒1カタです。六線ノビで白地にされたらたまらないとの気持ち
でしょう。削減したい気持ちわかります。白8まで凹ませて成功ですが
中央は止めにくくなる。実戦は中も頑張ったので左上隅へ影響と進む。
ミスなく対応すれば打てるけど安定感がない進行は白につかまりやすい。
次に示す図をプロは推奨します。しかし心から同意する方は少ないかな。
ぼやけ画面で失礼。プロは殆どの場合中央オシを何本か打ったらケイマに打つ。
黒1推奨手です。確かに白2囲いで白地30目強確定しますが差し上げたことで
左上隅へ白三々に入りにくいメリットあり。Sさんは戦闘力抜群なのでこの図で
腕力を発揮すれば必ず地の代償得て優勢築けます。参考にして下さい。
右下二線の白低空手に黒1隅受けは冷静で賛成、白2ツケに即黒3、5分断でした。
コウ争いになるとコウ立て数が勝負となる。確かに上辺白地に黒コウ立て多いので
コウ作戦良しだが実戦は左下黒へ白がコウ立てしたとき誤って受けられ惜敗局に。
コウにせずの図を最後に紹介します。形勢判断如何でしょうか。
大人しく黒1、3と連絡させる図。黒7まで囲い合いとなります。
左下は白8に黒9と対応するのが正解。切れないので白10、黒11となる。
白12、黒13とヨセに入ります。少し黒良いと思いたいが・・・微細ですね。
◎指導碁日の代わりに受けて頂き有難うございました。いつも碁仲間と三面での
指導碁なので本局は寂しさあったはず。Hさんの個性は魅力あるので少しずつ
柔軟な打ち方も身につけて上達を。来月は1日ですね。よろしくお願いします。