この碁は中盤からV氏冴えわたり勝利まで後一歩のところまで
来ていた一局。妥協し勝利目指すを良しとせずコウを頑張った
ため持ち時間逼迫。最後のコウ立てが大ポカ。白手抜きだと
石の下手段あるがコウの価値はそれ以上で・・・画像を。
白1コウ取りに対し黒2サシコミはコウ立て。白手抜きだと黒三子を四子にする
石の下が生じ白一団の眼形が無くなる。ただ右上のコウは物が大きくなっていて
実戦は白ポン抜き、黒石の下と進んだが上辺黒が分断されてしまった。何か粘りが
ありそうでないのです。攻め合いも大差のため無念の投了。正しくは・・・
白1(7)コウ取りのとき、取りあえず黒2ツギは絶対でした。左下に白借金
あるので白3オサエとなる。黒4コウ取り(7の右)に左辺白5はコウ立て。
黒6受けに白7コウ取り。右上は黒一子取られると全体黒が虐め喰うので黒8
なら無難。白9、黒10で一段落。一応は白頑張りました。その後のヨセを想定
します。右下白11~左辺白23まで。相当細かい。良い勝負だったと思います。
黒優勢場面。中央黒の連絡具合配慮し右上隅から上辺を味良い黒地にすれば
リード安泰です。最善の守りはどこなのかが相当難しいが下地案を次図に。
上辺▲ハネは白一団に眼形具合を気にさせ自然に右上を黒地にとの願望です。
真面目に受けていたらじり貧なので白は勝負手を放ち混沌局面となりました。
右下黒45まで互角だと思います。白46ツギに対し黒47ノビは
V氏の棋風。①右辺白は強くなっていない②右上をほぼ黒地に
③将来の戦いにきっと役立つ。効能三つはあります。
白48は今度同点を黒に打たれるのを嫌いました。なお左下
(白12・a)二段バネの定石は久しぶりに打ちました。
外を抜いた側が少し良いと判断している方が多いようです。
かなり進行しました。下辺のワカレは白今一つでしたが
左上は先ず先ずとの感触得ていた場面。すると黒1!
白a受けを期待しています。対局時は踏み込み過ぎだと
感じたが右の黒ノビ切りや下の黒厚み活用を考えてのこと。
黒×数子取っていられないので反発し戦いへ突入。
V氏から右辺への攻め方がはっきりしなかったとの
感想があったので私の浮かんだ手段を紹介します。
初手は黒1。白2と遮られますが黒3のオキ第二弾。
白4と譲歩すれば静かに黒5、7と隅の実利で満足。
黒1、白2は持ち込みでなく眼形奪っています。白は
どう補強しても不安残る。黒嬉しい図ですね。
白4と遮れば隅を黒5と出る。白6、黒7となります。
右上隅が完璧黒地が喜び。黒3はまだ何かと役立ちそう。
現在は右下黒へあまり影響しない感じ。
実戦のような忙しい進行になると右辺仕掛けが難しくなる。
なので左上消しで打つのも良きタイミングでした。
白1~黒20まで黒小リードが中を越した優勢度に。それは
中に良き黒地ついて白はさっぱり利益得ていないから。
この機を逃さず黒2ハネが鋭い。黒4~8も見事でした。
白1が大悪手。右下へ味あると見たが実際は皆無。
この点は黒が連絡しても感激無き箇所。正しくは・・・
白1トビがこの一手でした。次に白Aを含む。この手は
中の黒薄みや右上白イ・ロの味を伺う手です。
下の黒に対しても白Bから寄り付けば黒地はつかず中に
白地も期待出来る。×は黒に打ってもらうところ。左上▲
逃げられた代償得ることが出来これなら好勝負でした。
◎腕上げていると確信。次回も熱戦よろしくお願いします。