野波三段vs長澤二段後半一場面

      

注目は左上・右上・下辺

        幹事同士の一局。いつもお世話になり有難うございます。

          後半場面画像から大きな箇所、狙いの手など伝えたい。

白番:右上・左上・下辺がポイント

         石の形良く奇麗な囲い合いの碁。一つだけ指摘すると

         右下黒×は不要で無くても黒地大丈夫。さて白は守る

         手を打つか勝負する手を打つか。形勢判断すると白が

         良さそうです。一番安全な堅い手を打ってみましょう。      

ひたすら安全コース:白良さそう

         左上白地大きいので黒からの三々心配。相当な詰碁力ないと

         生きられるかコウになるかも。白1守りで確実な地になる。

         ここから黒が最高にヨセて白がひたすら堅く受ける図を

        示しました。下辺黒2が最大で先手約10目。右上黒6、8

        ハネツギも凄い大きさ。これで右上黒地確定となりました。

        白9はハサミツケ防止。上辺黒10と左辺黒12は両先手6目。

        黒がうまくヨセています。

        以下右側細かい双方のヨセ対応も示しまししょう。黒22ツケ

        白23の対応注目。黒ノビが無理な場合の好手です。

        この図は受け身のヨセですが白15目は残りそうです。   

        ■相手が下手だと白1と堅く守るのは少し悔しさありますね。       

        ただし大会など勝利優先場なら小差でも安全勝利は価値あり。        

最大下辺を白打つ黒は勝負手

         下地が白なら迷わず白1と打ちそう。辺のサルスベリも含み

         デカい。ただし相手に黒2と打たれ「むむっ。」となる。

         この手は黒イ連絡(コウ具合あり)と黒ロの三々を見て只では

         すまず最善に対応するのは簡単ではないです。     

右上三々は白の勝負手

          もし形勢が悪そうなら迷わず右上白1三々打ちます。

          持ち込みになりさらに損する可能性あるけど座して負け

          るのは空しいと考え『負けてもともと』の気持ちで打つ。

          予想してないと黒は慌てますね。三々への対応は黒イ・ロ

          普通。コウにもさ召し取る場合ははaかbただし失敗すると

          損するのは覚悟。全部の変化は載せられないので一例を。

コウになれば一応成功

        黒2オサエならば白3コスミが筋で先手。黒4受けに白5と

        ハネて黒6には定番の白7。黒8、白9までコウになります。

        このコウは白負けると損ですが白勝つと二倍以上得するコウ。

        形勢が悪い時、コウになると逆転へのきっかけになります。

形勢良いならハネツギでヨセ

         地合い有利なら白1、3ハネツギが賢い。黒4に先手が

         取れます。冒頭から三番目の黒からハネツギされた形と

         比べ7目違う。両方とも先手の7目は倍の価値あり。

        ◎お疲れ様でした。いつもお世話になり感謝しています。 

                                9日・23日の研究会もよろしくお願いします。